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ロシアと日本の同床異夢の行方は?

ハンギョレ新聞 9/3(土) 7:35配信

2日、ロシアの極東開発のための第2回「東方経済フォーラム」が開会 領土問題を優先させる日本と経済協力を優先するロシアの激しい綱引き 朴槿恵大統領も主賓として招待され、3日に基調演説を行う予定

 「ウラジーミル(プーチン大統領)の訪日を前提に準備を進めている。両国の協力が進んでいることを歓迎する」(安倍首相)

 「首相とすべての方々のウラジオストク訪問を歓迎する」(プーチン大統領)

 日本の安倍晋三首相が2日、ロシアのウラジオストクを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談した。安倍首相は午後5時に始まった首脳会談の冒頭発言で、プーチン大統領を苗字ではなく、(名前の)「ウラジーミル」と呼び、和やかな会談の雰囲気づくりに努めた。同日の会談には、日本からは前日「ロシア経済分野協力担当相」に任命された世耕弘成・経済産業相が、ロシアからはセルゲイ・ラブロフ外交長官らが同席した。

 安倍首相は会談直後、記者団に「プーチン大統領とかなり踏み込んだ協議を行った。11月にはペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)、その後12月15日にはプーチン大統領を私の故郷の山口県長門市に招待し、もう一度首脳会談を開くことに合意した」と明らかにした。ロシアの大統領が国際会議の日程なしに日本を訪問するのは、2005年以降11年ぶりのことだ。

 プーチン大統領の訪日は、「極東経済開発」を重視するロシアと、北方領土(クリル諸島南端の4島)の返還に向けた交渉の突破口を開こうとする日本の「同床異夢」があったからこそ、実現された。安倍首相は今年5月からロシアのソチで行われた首脳会談で、「エネルギー開発協力」など8項目の協力計画をプーチン大統領に伝えるなど、対ロ外交に力を注いできた。ロシアを交渉のテーブルに引き出すための一種の「えさ」だった。安倍首相は同日、ロシア訪問に先立ち、「プーチン大統領とともに胸襟を開いて、静かに協議を進め、平和条約と領土問題を前進させたいという決意」を改めて明らかにした。

一方、ロシアは2014年3月のウクライナ事態以来続いている西欧の経済封鎖や原油価格下落による経済難を克服するために、日本との経済協力を必要としている。このような難局を解消するため、プーチン大統領は昨年9月に極東開発に韓国や日本など周辺国の参加を促すために「東方経済フォーラム」を創設し、今年2回目を迎えている。今回のフォーラムには、安倍首相だけでなく、朴槿恵(パククネ)大統領も主賓として招待され、3日に基調演説を行う。今回のフォーラムには欧州と米国の政府代表は出席しないが、米国、英国、ドイツを含む世界28カ国から57社が参加する。

 しかし、今後の露日交渉はかなり難航すると見られる。日本が1952年「ソ日共同宣言」で合意した通り、歯舞、色丹の二島返還を優先すれば、経済協力はもちろん、領土交渉でも大きな進展が見られるだろう。実際、プーチン大統領は最近、ソ日共同宣言を重視するという立場を繰り返し強調してきた。しかし、菅義偉・官房長官は同日午前、定例記者会見で「色々な考えを言う方々もいるが、政府は北方四島の帰属を通じてこの問題を解決し、平和条約を締結するというのが基本的な考え」だと述べた。

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:9/3(土) 7:35

ハンギョレ新聞