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<米軍ヘリパッド>県警が作業員搬送「安全確保で」 逸脱行為と反対市民抗議

沖縄タイムス 9/3(土) 12:00配信

 【東】東村高江周辺の米軍北部訓練場ヘリパッド建設工事で2日、沖縄県警の車両3、4台が民間の作業員十数人を乗せ、国頭村安波からN1ゲート間の約3キロを搬送した。工事に反対する市民は「中立のはずの警察が、作業員を乗せることはおかしい」と批判。弁護士は「警察の仕事は犯罪の予防や交通の取り締まりなどに限定されている。今回の行為は、その範囲から逸脱している」と指摘した。

 目撃した複数の市民によると2日午後0時ごろ、東村高江の北部訓練場N1ゲート前に、県道70号を南下してきた警察車両が到着。直後、機動隊車両やパトカーなどから民間の作業員が次々下車し、弁当などを片手にゲート内へ入った。市民は「なぜ、警察の車に作業員を乗せているのか」と現場で抗議した。

 作業員は国頭村安波の県道70号で、市民らが道路上に止めた10台ほどの車のため入れず、N1ゲートに向かうことができなかった。そのため機動隊員が警護する中、抗議する市民の間を徒歩で通過。その後、警察車両に乗り込んだ。

 警察車両で作業員を搬送したことについて、県警は「道路が市民の車両で封鎖され、作業員は徒歩で現場に向かっていた。市民と相対するとトラブルになる可能性があったため、安全確保のために同乗を呼び掛けた」と説明。「今後も同様の搬送をするのか」との質問には「後日、回答したい」と述べるにとどめた。

 沖縄弁護士会の三宅俊司弁護士は「国費を使って、国の工事に肩入れするのが警察の業務なのか」と警察の対応を疑問視。県警側の説明について「トラブルでどのような危険があるのか、具体的に説明していない。今回は警察法が定める業務の範囲を超えている」と批判した。

最終更新:9/3(土) 12:00

沖縄タイムス