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紀伊半島大水害、復旧長引く

紀伊民報 9月3日(土)16時33分配信

 紀伊半島各地で道路や河川が崩れた紀伊半島大水害(台風12号被害)から4日で丸5年を迎える。和歌山県内で被害が大規模のため国が進める3カ所の工事のうち2カ所は、復旧が長引いている。特に田辺市熊野(いや)はめどが立っていない。

 国が管轄する3カ所は田辺市熊野、同市本宮町三越、那智勝浦町那智川流域。いずれも完全復旧はしていないが、砂防えん堤の整備で、土砂の流出を防ぐ対策は進んでいるという。

 このうち熊野は、河川対策で階段状の排水路が整備され、大規模なえん堤も完成した。今後、えん堤の下流部で河床が崩れないように固める工事をする。

 大規模に崩落した斜面の急傾斜の場所では再度崩れないように工事を続けており、10月末に完了予定。その斜面の谷の部分には排水路を整備しており、年内の完了を目指す。

 斜面沿いには同市木守につながる市道を復旧させるが、完成時期は未定。紀伊山地砂防事務所(奈良県五條市)は「早期完成を目指す」と話している。

 那智川は、土石流があった八つの支流で復旧工事を続けている。計17基の砂防えん堤を造る計画で、そのうち完成したのは13基。残り4基のうち3基はまだ着工していない。同事務所は「水害後の台風によって状況が変わり、工事は思うように進んでいない」という。

 三越の奥番集落の復旧はほぼ完了している。下流で砂防えん堤を造り、上流で河床の土砂が流れ出ないようにする工事をした。仮設の橋を撤去したり、一部で護岸の整備をしたりする工事が残っている。

最終更新:9月3日(土)16時33分

紀伊民報