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北前船遺物を潜水調査 門前鹿磯沖で水中考古学会

北國新聞社 9月3日(土)2時44分配信

 能登沖などの「水中文化財」を調べている日本海域水中考古学会は2日、輪島市門前町の鹿磯(かいそ)漁港沖で江戸後期に沈没した北前船の積み荷の潜水調査を始めた。海難記録として残っている廻船(かいせん)の沈没地点、板石、いかりなどの遺物に学術的な光を当て、北前船交易の実相を探る。

 1812(文化9)年に越前三国湊を出た廻船が鹿磯浦下ノ崎で破船したとの記録があり、水中考古学会によると、積み荷だった板石600枚、いかりなどが今も海底に残っている可能性が大きい。板状の石は船の重しの役割を果たすと同時に北海道に運ばれ、敷石や堤防などの工事に使われたという。

 水中考古学会長の佐々木達夫金大名誉教授ら6人が訪れ、ダイバー4人が漁港南側の岩礁付近を調べた。範囲を広げながら4日まで海底を調査する。

 佐々木会長は「見つかれば貴重な海底遺跡であり、市教委に文化財指定を検討してもらいたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:9月3日(土)2時44分

北國新聞社