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プーチン大統領:北方領土問題で妥協点見いだせる-インタビュー

Bloomberg 9月2日(金)11時0分配信

ロシアのプーチン大統領は安倍晋三首相との会談を翌日に控えた1日、北方領土問題で融和的姿勢を示した。北方領土問題が障害となって両国は平和条約を締結していない。

プーチン大統領はロシア極東のウラジオストクでブルームバーグのインタビューに応じ、4島問題の解決は「政府間関係の長期的発展に向けたお膳立て」の一部となるはずだと発言。「われわれが話し合っているのは、一部の交換や売却ではなく、いずれの側も負けたとか、あるいは敗者だとか感じないような解決策を見つけるということだ」と指摘した。

プーチン大統領と安倍首相は2日、ウラジオストクで開かれる「東方経済フォーラム」出席に合わせて、日ロ首脳会談を行った。共同通信によると、安倍首相は会談後に記者団に対し、平和条約について「かなり突っ込んだ議論を行うことができた」と述べ、「新しいアプローチに基づく交渉を具体的に進めていく道筋が見えてきた。その手応えを感じた」と話した。

両首脳は11月にペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でも会談し、12月に安倍首相の地元である山口県をプーチン大統領が訪問して協議を続けることも決まったと、共同は報じた。

ロシアは中国とのビジネス面での関係強化が滞る中、日本からの投資招致に向け対日関係の改善を図っている。両首脳は今年5月にロシア南部ソチで会談しており、今回の会談は今年2回目だった。

この会談の前日に行われたインタビューでプーチン大統領は、「われわれは領土の取引はしない」が、ロシアは「日本の友人らとこの問題の解決策を見いだしたいと強く望む」と発言。ロシアが現在、中国との間で築いているのと「同じぐらい強い信頼関係」を日本とも構築できれば、「われわれは何らかの妥協点を見いだせる」と語った。

同大統領は1956年の日ソ共同宣言によって4島をめぐる対立はほぼ解決していたものの、「日本側がその順守を拒否し、その後ソビエトが基本的に無効にした」ことで状況が変わったと指摘。両国は解決に向け「1956年ほど近づいてはないと私は考えるが、いずれにせよ、われわれはこの問題に関して対話を再開した」と説明した。

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最終更新:9月3日(土)0時17分

Bloomberg