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米国株(2日):上昇、8月の雇用統計受け9月利上げ観測が後退

Bloomberg 9月3日(土)5時33分配信

2日の米株式相場は上昇。8月の米雇用統計は労働市場の着実な伸びを示唆した一方、金融当局が利上げを迫られるほど強い内容でもなかった。

雇用統計では雇用者の伸びが市場予想を下回り、9月にも当局が利上げに動くとの観測が弱まった。これが市場に安心感をもたらし株式相場は上昇、公益や素材、エネルギー株が最も上げた。原油相場は5日ぶり反発。先物市場に織り込まれる9月の利上げ確率は一時20%にまで低下し、その後は統計発表前の水準に戻した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2179.98。ダウ工業株30種平均は72.66ドル(0.4%)上げて18491.96ドル。ナスダック総合指数も0.4%上げた。5日の米株式市場は、レーバーデーの祝日で休場となる。

チャールズ・シュワブのチーフグローバル投資ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ氏は「9月に利上げがあるかどうかという点で、今回の雇用統計は重要だ。ISM製造業指数と合わせて考えると、9月利上げは選択肢から外れる」と分析。「きょうの相場の動きは、利上げが先送りされるという安堵感が関連している可能性が高い。ISMが弱かったことから、9月の利上げ決行を心配する投資家もいただろう」と続けた。

米労働省が2日発表した雇用統計によると、8月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は15万1000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万人増だった。前月は27万5000人増に上方修正された。失業率および労働参加率は前月比横ばいで、賃金の伸びは鈍化した。

リッチモンド連銀のラッカー総裁は、8月の米雇用統計から受け取れるメッセージは「労働市場は引き締まり続けている」ということだと指摘。雇用統計は「適度に力強い」と述べた。

雇用者数の伸びが予想を下回ったことで、一部では追加利上げを先送りする十分な根拠になると捉えられたものの、トレーダーの見方はまだ固まってはいない。金利先物市場に織り込まれる9月会合での利上げの確率は32%となっている。12月の確率は60%だ。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「今回の雇用統計が9月の利上げ確率を低下させたことに疑いの余地はないが、9月が選択肢から完全に外れたとはいえないだろう」と指摘。「為替および信用市場は9月利上げの可能性をまだ排除していないようだ」と続けた。

この日S&P500種の業種別10指数では、公益とエネルギー、素材、生活必需品が特に上げた。

原題:U.S. Stocks Advance Amid Steady But Slower Gain in August Hiring(抜粋)

第5段落以降を追加します.

Anna-Louise Jackson, Joseph Ciolli

最終更新:9月3日(土)6時40分

Bloomberg