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秋到来、黄金色に輝く伊勢神宮専用水田で「抜穂祭」 /三重

みんなの経済新聞ネットワーク 9月4日(日)5時30分配信

 伊勢神宮の専用水田「神宮神田」(伊勢市楠部町)で9月3日、秋の実りに感謝し、稲を刈り取る「抜穂祭(ぬいぼさい)」が執り行われた。(伊勢志摩経済新聞)

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 約10ヘクタールある神宮神田の計21枚に区画された水田の面積は約3ヘクタール。水は伊勢神宮を流れる五十鈴川から引き込んでいる。うるち米(チヨニシキ、イセヒカリ、みえのみえ、キヌヒカリ、あきたこまち、ナギホ、ニシホマレなど)ともち米(かぐらもち、あゆみもち)を栽培し、そのほか保存品種として伊勢神宮に奉納したコメから発見された新種「瑞垣(みずがき)」の原種、瑞垣1号、2号、3号、瑞垣糯を栽培する。

 今年4月2日に耕作始めに当たる「神田下種祭(しんでんげしゅさい)」が行われ種をまき苗を育て、5月7日に地元楠部町の「神宮神田御田植祭保存会」のメンバーらが中心となってお田植え祭「神田御田植初(しんでんおたうえはじめ)」が行われた。

 この日は、鷹司尚武大宮司ら神職や地元楠部町の住民らが見守る中、黄色の装束を着た作長(さくちょう)の山口剛さんの指示で白装束の作丁(さくてい)2人が神職より授けられた忌鎌(いみがま)と呼ぶ鎌を持って神田に入り、黄金色に色づいた稲を刈り取った。刈り取った稲を10人の作丁がその場で稲穂だけを1本ずつ抜き取り、麻のひもで2つに束ねて「抜穂」を作り、神さまに奉納した。

 同神田ではこの後、天候などを見ながら約1カ月をかけ全ての稲を刈り取り、神田のほとりで数日間乾燥させ、内宮の「御稲御倉(みしねのみくら)」に150束、外宮の「忌火屋殿(いみびやでん)」に108束を納め、10月15日から始まる「神嘗祭(かんなめさい)」で初めて神さまに新米をささげる。

 「イセヒカリ」は、2度の台風襲来を受けた1989年、ほとんどの米が倒され全滅した同水田の中央に、2株だけ倒されず残っていた稲から種苗を取り増やした品種で、ネット上で「幻の米」「奇跡の米」と言われ話題になっている。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:9月4日(日)5時34分

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