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蔡総統、年金改革の必要性強調 反対派は再度のデモ示唆/台湾

中央社フォーカス台湾 9月4日(日)13時33分配信

(台北 4日 中央社)蔡英文政権が進めようとしている年金制度改革に抗議するデモが3日、台北市内で行われた。蔡英文総統は4日、「次世代の台湾人のため」とした上で、改革の必要性を強調。「改革によりかけられる全ての圧力は、私が総統として受け止める」と語った。

退役軍人や退職した教員・公務員への年金は、ほかの労働者などと比べ優遇されている。改革ではこの制度が見直される公算が高く、恩恵が受けられなくなると懸念した人々がデモ隊に加わった。

参加者は警察発表で14万5000人。野党・国民党からは洪秀柱主席など複数の幹部も姿をみせ、同党の廖国棟立法委員(国会議員)は、乱暴な手段でほかの労働者との対立をあおっていると政府への批判の声を上げた。

蔡総統は新制度について、基本的な生活の保障などを約束。改革は若者世代の負担を軽減させ、高齢者の生活を安定させることが目標だとして理解を求めた。総統府も3日、多様な意見を尊重した上で、引き続き検討を重ねるとコメントしている。

行政院(内閣)の林万億政務委員(無任所大臣に相当)は、改革は全ての国民が対象となり、職業で区別されるものではないと説明。来年までに要旨がまとまらなければ辞任する考えを明らかにした。

一方でデモ隊側は、政府の対応が変わらない場合、10月にも再びデモを行う可能性を示唆している。

(劉麗栄、呂欣ケイ、朱則イ、葉素萍、唐佩君、陳俊華/編集:齊藤啓介)

最終更新:9月4日(日)13時33分

中央社フォーカス台湾