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革新的な大学ランキングin Asia……トップ20は日本と韓国が独占

ZUU online 9/4(日) 9:10配信

学力低下に、人口減少、何よりも学術論文の数が少ないなど、将来的に日本からのノーベル賞受賞者は、減ってしまう可能性がある。そんな話が出てきて久しいが、このランキングを見ると少し希望を持てるかもしれない。

ロイターによる「アジアで最も革新的な大学ランキング」の最新版が発表され、日本からは9校、韓国からは8校がトップ20入りという快挙を成し遂げたのだ。

■アジアで最も革命的なのは韓国科学技術院

上位にランクインした学校数では、最多となった日本だが、順位では首位に輝いた韓国科学技術院(KAIST)を始め、韓国勢に若干押され気味な印象だ。

評価にはロイターのデータ網を用い、アジア圏から150校を選出。10項目(特許数、特許の成功率、被引用回数、学術論文数など)を評価基準に、各校の技術開発力や世界経済推進への貢献度などを測っている。

1位に輝いた、KAISTは韓国を代表する大学といっても過言ではないほど、数々の大学ランキングで上位入りを果たしている。パテントポートフォリオ(特許分析ツール)の質の高さは、アジア圏の大学の中でも飛びぬけており、国際的な影響を与える水準に達しているという。今回のランキングでも、独創的で影響力の高い研究が、評価につながった。

同じくロイターが、昨年9月に発表した「世界で最も革新的な大学ランキング」でも、トップ10入りを果たしている。スタンフォード大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学など、並みいる強豪校と国際レベルで競い合い、アジア圏から唯一選出されたことを考えるとその実力は本物だ。

韓国からはほかに、ソウル大学校(3位)、浦項工科大学校/POSTECH(5位)、成均館大学校(8位)、延世大学校(9位)、高麗大学校(14位)、漢陽大学校(15位)、光州科学技術院(17位)が、トップ20に名を連ねている。

■阪大・京大を逆転、復活を遂げた東大

2位の東京大学は、世界各国の大手企業200社と提携を結び、精力的に新領域の研究に取り組んでいる。米ジョンソン&ジョンソンや、富士フイルム <4901> などの協力を得て、「次世代医薬分子解析学講座」や「大学院医療品質評価学講座」を開設するなど精力的だ。2008年から2013年にかけての特許出願件数は923件、成功率は52.5%だ。

しかし「世界で最も革新的な大学ランキング」ではKAISTに大きく水をあけられ、24位に甘んじただけでなく、大阪大学(18位)、京都大学(22位)に次いで、日本の中でも3位だった。

1年が経過し、今回のアジアランキングの総合スコアは52.7を記録。短期間で革命力を復活させ、大阪大学(4位)、京都大学(7位)を逆転するなど、東京大学の本気度が伝わってくる。

ほかにも東北大学(6位)、東京工業大学(12位)、九州大学(18位)、名古屋大学(19位)、北海道大学(20位)が健闘し、私立では唯一慶應義塾大学(10位)が選出されている。

改ページ>>中国・インドが振るわなかった訳は?

■中国は国際化の遅れが足を引っ張っている

ランキング全75校の中で、最多選出となったのは22校が選ばれた中国だ。しかし人口規模からランクイン比率を割りだすと、対象国9カ国中、8番目とあまり振るわなかったことがわかる。

中国で最高評価を受けたのは清華大学(13位)、北京大学(16位)と合わせて2校のみが、かろうじてトップ20入りするに留まった。

中国の大学が革命という点で、大きく出遅れている原因の一つは、国際化が進んでいないことがある。

日本や韓国、シンガポールなどの大学が、積極的に他国の企業や研究機関と提携関係を広げ、欧米諸国でも特許出願を申請しているのに対し、中国の大学は自国内の研究という枠組みから抜けだせず、可能性を外部へ押し広げる熱意に欠けるといえる。

■インド最高レベルのIITは規模の大きさが足かせ?

中国と同じく国の規模では、日本や韓国をはるかに上回るインドも、革命的な大学の育成という点では今ひとつ。72位のインド工科大学(IIT)が最高ランクだ。

しかしIITは23の機関から構成される国立大学の総体であるため、研究機関の特定が難しい。IITデリー校やボンベイ校などを個別で評価した場合、各校の順位があがるのではないか、という指摘もある。

そのほかオーストラリアからはシドニー大学など6校、マレーシアから2校、ニュージーランドから1校が選ばれた。

■QS版ランキングでは、シンガポールと中国が上位

最後に大学ランキングでは定番となっている、英大学評価機関QS(Quacquarelli Symonds)による「アジア大学世界ランキング」、2016年版と比較してみよう。

こちらでは1位がシンガポール国立大学、2位が南洋工科大学と、シンガポールが独占。3位以降は北京大学、香港大学、清華大学、香港科技大学と中国・香港勢が制し、7位に東京大学が入っているものの、8位以降はKAISTを含む韓国勢が並んでいる。

異なる機関のランキングとはいえ、研究の質などが評価項目に含まれている点に共通点は多い。ロイター版は特許や論文数に焦点を当てているのに対し、QS版は総合的な視点で外国人教員や留学生の比率も項目に入っている。

総合的な視点で見れば、“グローバルに開かれていない”という評価になるかもしれないが、日本の大学が世界にインパクトを与える研究を行っていることが、ロイター版では評価されたようだ。(ZUU online編集部)

最終更新:9/4(日) 10:54

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