ここから本文です

angela、アリプロの圧巻プレイで“みんなと一体になった”アニサマ2016千秋楽

音楽ナタリー 9月4日(日)12時45分配信

8月28日、国内最大級のアニメソングイベント「Animelo Summer Live 2016 刻 -TOKI-」千秋楽が埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

【この記事の関連画像をもっと見る】

アニサマオープニング恒例のコラボレーションライブ。今年のアニサマ最終日にタッグを組んだのは筋肉少女帯とangelaだ。階段ステージ最上段に並んだ筋少と、大槻ケンヂ(Vo)と色違いの特攻服に身を包んだangelaのatsuko(Vo)とKATSU(G)の6人は、筋少「混ぜるな危険」をドロップ。途中橘高文彦(G)とKATAUがギターバトルを繰り広げ、「ナンシーやシドヴィシャス、ボニーやクライド、混ぜるな危険と書いておけ」のフレーズを「ナンシーやシドヴィシャス、筋少とangela、混ぜるな危険と書いておけ」に変えるなど、この組み合わせならではの名場面を生み出して、2万7000人のオーディエンスを盛り上げた。

そのまま筋少メンバーとステージに残った大槻は「見事な『パララックス・ビュー』、『愛のプリズン』だよ」と自身が声優アーティストに提供したアニメソングのタイトルを交えつつ、真紅のペンライトの光であふれかえる客席エリアに見惚れ、「ガラケーだけど記念撮影していい?」とその客席に携帯電話を向ける。そして高速ヘヴィメタルナンバー「週替わりの奇跡の神話」を投下した筋少の面々が舞台袖へと歩を進め、ステージ奥の巨大スクリーンにアニメ「美男高校地球防衛部LOVE! LOVE!」の煽り映像が投影されると、客席には黄色い悲鳴が響き渡る。

この声を背に登場したアニメのメインキャスト陣からなる地球防衛部がフロートでアリーナへと繰り出し、スモークを噴射しながら「沸点突破☆LOVE IS POWER☆」を歌ってさらなる悲鳴を集めれば、続く小倉唯はそのラブリーなパフォーマンスで男性オーディエンスの野太い歓声とシンガロングを煽ってみせる。さらに戸松遥もブライトなスカパンクナンバー「Q&Aリサイタル!」で、客席の大「ハ・ル・カ ハ・ル・カ L・O・V・E ハ・ル・カ」を誘っていた。

ところが飯田里穂はそのお祭りムードを一掃するかのようなステージを展開。グランドピアノの前に座ると「片想い接近」を弾き語りスタイルで歌い出し、バンドが合流するとそのまま透明感あふれる歌声をたまアリいっぱいに響かせる。またPileは自身のツアーバンドとストリングスカルテットを従えてロックナンバー「伝説のFLARE」「ドリームトリガー」をメドレー形式で披露し、三森すずこもハードロック仕立ての「Light for Knight」をシリアスに歌い、「ユニバーページ」ではそれまでの真紅のナポレオンジャケットからピンクのドレスに早替えをして、オーディエンスを沸かせた。

すると今度は悠木碧と竹達彩奈からなるpetit miladyが彼女たちの作り上げた空気をまたも一転させる。アニサマ初日の竹達のソロステージ同様、アリーナ最奥にフロートに乗って姿を現した2人は「青春は食べ物です」を明るく歌い上げると、自身のステージの最後には小倉と石原夏織のユニット・ゆいかおりと合体。原曲と同じ「さあ始まるザマスよ」「行くでガンス」「フンガー」「まともに始めなさいよ!」のやり取りに驚きの声と笑い声が上がる中、アニメ「らき☆すた」のオープニングテーマ「もってけ!セーラーふく」をかわいらしくカバーした。

アニサマ千秋楽前半戦のトリはMinami。CGと自身のダンスを巧みにミックスさせた演出でハードテクノナンバー「X-encounter」をパフォーマンスした黒崎真音、この日のサプライズゲストとして登場し、アニメ「機動戦士Zガンダム」のオープニングテーマ「Z・刻をこえて」を歌ってたまアリじゅうをどよめかせた鮎川麻弥に続いた彼女にはGRANRODEOのe-ZUKA(G)とGRANRODEOのサポートベーシストとしても知られる瀧田イサムが帯同。Minamiは彼らの技巧を凝らしたプレイを背にバラード「時すでに始まりを刻む」を高らかに歌い上げて、ステージをあとにした。

後半戦序盤はアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」尽くしの展開に。幕間の「まもなく特別ラジオ番組が始まります。お席にお戻りください」のナレーションの通り、開演直後、まずは劇中にも登場するカイ原田ことバッキー木場による番組「杜王町RADIO」がスタート。彼の「皆さんギラギラしてますか? ムラムラしてますか?」「もっとムラムラ、ギラギラしてもらいたいと思います」という木場のトークを受けて登場した4ピースバンドbattaは「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」の現オープニングテーマであるパンクチューン「chase」を“ギラギラ”としたテンションでプレイする。さらに「杜王町RADIO」の「真夏のお悩み相談」コーナーを挟んで登場したTHE DUは「ジョジョ」の前オープニングテーマであるディスコチューン「Crazy Noisy Bizarre Town」で2万7000人を踊らせた。

ノーMCのまま「Ring Ring Rainbow!!」と「Promise You!!」の2曲を爽やかに歌い上げたゆいかおりと、メンバー麻倉ももが緊張気味に自身のソロデビューを発表すると、雨宮天が「バックステージでそのMCの練習をめっちゃしてたけど、今のが一番上手に言えてた」と混ぜっ返すコミカルなMCでも魅せたTrySail。この2組の若手女性声優ユニットのあとのステージには、テレキャスターを手にした西沢幸奏の姿が。彼女が四つ打ちダンスロック「Brand-new World」でハードなストロークを披露すると、続く小野賢章は「Night Drivin'」で男性ダンサー陣とキレのある群舞を披露して、女性ファンの大歓声を巻き起こす。そして11月発売のデビュー曲「叫べ」で力強く、安定感のあるボーカルワークを見せた沼倉愛美は、三森すずこをステージに召集。昨年のアニサマでそれぞれアイドルマスターとμ'sの一員としてコラボレーションした2人は、今年はアニメ「ONE PIECE」のオープニングテーマでもあったFolder5「Believe」で声を合わせた。

「今、スポーツやいろんな分野で日本は世界とつながっているけど、その先駆けとなったのは間違いなくアニメとアニメソングだと思っています」「私もそれに貢献できるようにがんばります!」と宣言したナノはデジタル感を前面に押し出した「SAVIOR OF SONG」「Rock on.」でタフな歌声を響かせる。また蒼井翔太がハードめのブラックのコスチュームから、ドレッシーなホワイトのジャケットスタイルへと早替えしつつ、男らしい歌声を聴かせる「絶世スターゲイト」と、ユニセックスなハイトーンボイスで魅せる「イノセント」という対極をいく2曲をパフォーマンスすると、ALI PROJECTも蒼井に負けず劣らぬゴージャスなステージを展開。数人のドラァグクイーンが妖しげなダンスを繰り広げる中「波羅蜜恋華」を歌った宝野アリカ(Vo)は、petit miladyへの提供曲「緋ノ糸輪廻ノGEMINI」を花魁ルックの悠木、竹達をダンサーとして従えてセルフカバーする。さらに「亡國覚醒カタルシス」ではオーディエンスにもダンスを要求。「私、あまり他人と一体になるのは好きじゃないんですけど、ここでバカでも覚えられる、割と簡単な振り付けを」とヴォーギングのような、およそ“バカには覚えられない”ダンスをレクチャーしつつ、アタックの強いマーチであるこの曲をまたも妖しく歌い上げた。

3日間に及んだ今年のアニサマの大トリはangela。何発ものスモークが噴射されるステージにKATSUと共に登場したatsukoは「いくぞアニサマ!」のシャウトと共に「DEAD OR ALIVE」を叩き込んだのち、「私はみんなと一体になるのが好きなの」とALI PROJECT・宝野のMCを笑顔でパクりつつ、ダンスレッスンをスタートさせる。そして「KINGS」で“みんなと一体になる”と、そのまま「蒼い春」「Peace of mind」「Shangri-La」「騎士行進曲」とキラーチューンをメドレー形式で一気にプレイ。火柱が上がるステージで、ダークトランスと行進曲のマッシュアップにして、2010年代を代表するアニメソングの1曲「シドニア」を客席と大合唱して、自身のライブを締めくくった。

そして全出演アーティストがテーマソング「PASSION RIDERS」を歌ったところで、今年のアニサマは大団円。「PASSION RIDERS」を共に歌った2万7000人はステージを去るアーティストたちに改めて惜しみない拍手と声援を送っていた。

Animelo Summer Live 2016 刻 -TOKI- 3日目
2016年8月28日 さいたまスーパーアリーナ セットリストおよび出演者
01. 混ぜるな危険 / 筋肉少女帯×angela
02. 週替わりの奇跡の神話 / 筋肉少女帯
03. 絶対無敵☆Fallin' LOVE☆ / 地球防衛部
04. 沸点突破☆LOVE IS POWER☆ / 地球防衛部
05. Honey▼Come!! / 小倉唯
06. ハイタッチ☆メモリー / 小倉唯
07. courage / 戸松遥
08. Q&Aリサイタル! / 戸松遥
09. 片想い接近 / 飯田里穂
10. Melody / Pile
11. 伝説のFLARE~ドリームトリガー / Pile
12. Light for Knight / 三森すずこ
13. ユニバーページ / 三森すずこ
14. 青春は食べ物です / petit milady
15. azurite / petit milady
16. もってけ!セーラーふく / ゆいかおり×petit milady
17. X-encounter / 黒崎真音
18. 楽園の翼 / 黒崎真音
19. Z・刻をこえて / 鮎川麻弥
20. Patria / Minami
21. 時すでに始まりを刻む / Minami
22. chase / batta
23. Crazy Noisy Bizarre Town / THE DU
24. Ring Ring Rainbow!! / ゆいかおり
25. Promise You!! / ゆいかおり
26. whiz / TrySail
27. High Free Spirits / TrySail
28. Brand-new World / 西沢幸奏
29. The Asterisk War / 西沢幸奏
30. Night Drivin' / 小野賢章
31. STORY / 小野賢章
32. 叫べ / 沼倉愛美
33. Believe / 沼倉愛美×三森すずこ
34. SAVIOR OF SONG / ナノ
35. Rock on. / ナノ
36. 絶世スターゲイト / 蒼井翔太
37. イノセント / 蒼井翔太
38. 波羅蜜恋華 / ALI PROJECT
39. 緋ノ糸輪廻ノGEMINI / ALI PROJECT feat. petit milady
40. 亡國覚醒カタルシス / ALI PROJECT
41. DEAD OR ALIVE / angela
42. KINGS~蒼い春~Peace of mind~Shangri-La~騎士行進曲 / angela
43. シドニア / angela
44. PASSION RIDERS / 全出演者

※▼はハートマークが正式表記。

※記事初出時より写真を44枚追加しました。

最終更新:9月10日(土)18時23分

音楽ナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。