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【週間為替展望】日銀追加緩和待ちで、方向感に乏しい展開

ZUU online 9月4日(日)18時10分配信

29日の東京市場は、ドル円相場が101円93銭で始まり、イエレンFRB議長の講演から利上げ期待が高まったことでドル買いの流れが継続し、102円40銭まで上昇した。海外市場では、週末に米雇用統計を控えていることもあり、ポジションを調整する動きから101円82銭まで下落した。

30日の東京市場は、前日海外市場の流れを引き継ぎ、101円74銭まで下落したものの、菅官房長官の円高けん制発言もあり、102円台まで値を戻した。海外市場では、フィッシャーFRB副議長のタカ派寄りの発言や米消費者信頼感指数の良好な結果から、103円15銭まで上昇した。

31日の東京市場は、早朝に102円台後半を付けたものの、その後は103円台前半を中心とした底堅い動きとなった。海外市場では、ADP雇用統計が良好な結果となったことで、103円55銭まで上昇した。

1日の東京市場は、103円程度まで下落する場面もあったものの、早期利上げ期待は継続したことで底堅い展開となった。海外市場では、米新規失業保険申請件数が良好な結果だったことから104円01銭まで上昇した。ただ、米8月ISM製造業景況指数が市場予想を下回ると、103円台前半まで下落した。

2日の東京市場は、米雇用統計を夜間に控え、103円台で方向感の乏しい展開となった。海外市場では、米雇用統計が市場予想を下回ったことで一時、102円台後半を付けたものの、前月分が上方修正されたことや、米国株の上昇、米10年債利回りの上昇などから、一時、104円台まで上昇した。

■今週の為替展望

今週注目される経済指標は、6日の米8月ISM非製造業景況指数、8日の4-6月期GDP改定値、8月景気ウォッチャー調査、中国8月貿易収支、ECB定例理事会、9日の中国8月消費者物価、中国8月生産者物価などである。

今週の外国為替であるが、注目された米雇用統計では、非農業部門雇用者数が15万1000人増、失業率は4.9%と、どちらも市場予想を下回った。さらに、平均期時給も前月比で0.1%増と前月の伸びを下回っており、非農業部門雇用者数の前月分の上方修正などからドル円相場は持ち直したものの、更なる円安進行は期待しづらいと言える。

テクニカル面では、週足ベースのボリンジャーバンドはローソク足が、マイナス1σから移動平均線の間であり、週足14週のRSIは、40%台半ばとなっていることから、ほぼ中立の水準となっている。

以上から、FOMCや日銀金融政策決定会合までは方向感の乏しい展開が想定される。年内利上げの可能性は高いが、そのような状況でも円高水準ということを考えると、日銀金融政策決定会合で円安を進行させるような大規模な金融緩和政策の発表がなければ、再び円高に進む可能性が高いだろう。その意味では、5日に共同通信社が開くきさらぎ会での黒田日銀総裁の講演に注目すべきである。(ZUU online 編集部)

最終更新:9月4日(日)18時10分

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