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宮沢賢治の世界で安らぎを NPO「シェルパ」22日朗読会

福島民報 9/4(日) 10:15配信

 福島県楢葉町で高齢者や障害者への訪問介護などに取り組んでいるNPO法人シェルパは22日午後1時から、町内のギャラリーG・TOOで宮沢賢治作品の朗読会を開く。避難指示の解除から1年。町民に、賢治の世界に触れることで心の安らぎを感じてもらおうと初めて企画した。シェルパの古市香苗さん(41)は「物語の世界に没頭できる貴重な体験。ぜひ聴いてほしい」と話している。
 シェルパは福島県いわき市の障害者福祉施設に勤めていた香苗さんと、福島県楢葉町出身で同じ施設で働いていた夫の貴之さん(40)が、被災地に戻った高齢者や障害者の暮らしを支えようと昨年4月に設立した。楢葉、広野両町の住民や現在も両町からいわき市に避難している住民を対象に訪問介護や居宅介護、障害児の一時預かりなどをしている。
 香苗さんは4年前に、全国各地で宮沢賢治の作品朗読会を開いている、おつきゆきえさんに出会った。目を閉じると映像が浮かぶような、おつきさんの朗読に感銘を受けた。「ぜひ被災地でも朗読会を開きたい」とおつきさんに相談し、快諾を受けた。
 おつきさんは、障害のある子どもが登場する「虔十公園林」「どんぐりと山猫」など3作品を朗読する予定。一時預かりに参加している子どもとその家族も参加する予定。香苗さんは「復興が進む地で、おつきさんの朗読会を開くことは意義があると思う。多くの人に聴いてもらえれば」と話している。
 参加費は一般1200円。問い合わせはNPO法人シェルパ 電話0240(23)6389へ。

福島民報社

最終更新:9/4(日) 10:58

福島民報