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“尾崎豊Jr”尾崎裕哉、インディーズからの卒業…5日メジャーデビュー曲配信

スポーツ報知 9月5日(月)6時4分配信

 シンガー・ソングライターの尾崎豊さん(92年死去、享年26)の長男・尾崎裕哉(ひろや、27)が4日、東京・よみうり大手町ホールで単独公演「ビルボード・クラシックス プレミアム・コンサート『始まりの歌』」を行い、メジャーデビューをサプライズ発表した。

 Mr.Childrenらが所属するレコード会社「トイズファクトリー」と契約し、5日午前0時に自身が作詞作曲した「始まりの街」をデジタル配信でリリース。偉大な父を追い掛け、第一歩を踏み出した。

 それまで息をのんで聴き入っていた観客の拍手は、いつまでも鳴りやむことはなかった。尾崎は最後の1曲を歌い終えても、何度も舞台袖から姿を見せ、アンコールに応えた。最後はアカペラで1コーラス、父の代表曲「僕が僕であるために」で締めくくった。

 「間違いなく父親の声を自分は受け継いでいる」と自負する歌声。デビュー前ながら、定員500人に6000人を超える応募が殺到した。6本のギターを使い分け、弦楽カルテットとピアノをバックに従える編成で、オリジナル8曲のほか父の名曲「I LOVE YOU」なども織り交ぜて14曲を披露。「ようやく(自分の)音源を世の中に出せて、うれしい気持ちでいっぱい」と少し照れくさそうにデビューを報告した。

 父が急逝したのは、自身がまだ2歳のとき。共に過ごした記憶はない。だが、常に「尾崎豊」の背中を追いかけ続け、5歳の頃から、音楽の道に進むことを意識し始めたという。15歳までの10年間を母と米ボストンで過ごす中で、「僕は尾崎豊の息子なんだから、彼を超えていかなければならない」と運命に逆らうことなく、同じ道を歩むことを決めた。

 これまで何度かイベントでも歌声を披露してきたが、今年7月にTBS系「音楽の日」で初めてテレビ生出演したことを機に父をほうふつとさせる歌声が反響を呼び、今後の活動に注目が集まっていた。先月23日には著書「二世」も発売した。

 デビュー曲「始まりの街」は昨年7月の慶大大学院卒業時に、母に「子育てからの卒業を祝おう」と感謝の思いで書き上げた楽曲。父がこの世を去った26歳になる2週間前のことだった。

 父が誕生日を迎えられなかった27歳でのデビュー。「『I LOVE YOU』を超える曲を作りたいと心の中の自分が常に訴えかけてきた。あきらめかけたこともあったけど、人生は前にしか進まない」。父が残してくれた歌声で、父を超えていく。

 ◆尾崎 裕哉(おざき・ひろや)1989年7月24日、東京都生まれ。27歳。5歳から母と10年間、米ボストンで生活。05年に帰国後はアメリカンスクールを経て、慶大に進学。10年、13年にInterFMでパーソナリティーを担当。音楽を軸にした社会貢献を目指して楽曲制作とライブ活動を展開。15年に慶大大学院卒業。9月5日に「始まりの街」の配信でメジャーデビュー。

最終更新:9月5日(月)6時4分

スポーツ報知