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リオパラ超人烈伝「世界中が注目する、義足ジャンパーのレームとは?」~陸上・マルクス レーム~

カンパラプレス 9月4日(日)10時9分配信

 9月7日(日本時間8日)に開幕が迫るリオデジャネイロ・パラリンピック。右脚義足のアスリート、マルクス・レーム(ドイツ)は、その活躍に世界が最も注目する選手の一人だ。走り幅跳び男子T44クラス(片ひざ下切断など)の世界記録(8メートル40)をもち、リオではパラリンピック2連覇がかかる。

 それだけではない。彼は、「オリンピックの金メダルに最も近いパラリンピアン」、そんな風に形容されることもある。現に、8月に行われたリオ五輪で、男子走り幅跳び金メダルのジェフ・ヘンダーソン(米国)の記録は8メートル38。レームの世界記録のほうが上である。実際、レーム自身もリオ五輪を目指したが、断念した経緯もあり、「もし出場していたら……」という声も聞こえてくる。

 子どもの頃からスポーツ好きだったレームは2003年、ウェイクボード練習中の事故で右脚の膝から下を切断。14歳だったレームは強い意思でリハビリをこなし、事故から2年後には、義足をつけてウェイクボード競技に復帰。その後、陸上に転向し走り幅跳びを始めると、めきめき頭角をあらわす。12年には初出場のロンドンパラリンピックで7メートル35を跳び、初優勝を飾った。

 その後も順調に記録を伸ばしたレームは14年夏、国内最高峰の大会「ドイツ陸上競技選手権」に健常者に混じって出場。すると、オリンピアンをも抑え、義足選手として初めてドイツチャンピオンとなった。しかも、マークした8メートル24は、もし12年ロンドン五輪に出ていたら銀メダルに輝く記録だったこともあり、「パラリンピアンがオリンピアンを超えた」と世界中をにぎわせた。

 翌15年、パラ陸上の世界選手権に出場したレームは8メール40の大ジャンプを見せ、自身がもつ世界記録(8メートル29)を更新した。この記録が、ロンドン五輪の優勝記録(8メートル31)を上回ったことで、義足ジャンパーとして初めての五輪出場と金メダル獲得への期待感が膨らんでいった。

 レーム自身もこのとき、五輪出場への明確な意思と希望を示している。ただし、その目的は「五輪の金メダル」ではなく、「パラリンピック選手の競技力への理解や認知度を高めること」だと強調。世界最高峰の五輪という舞台で、パラリンピアンである自分が健常のトップ選手たちと肩を並べて戦うことは、その目的を達成する大きなチャンスだと考えていたのだ。

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最終更新:9月4日(日)10時9分

カンパラプレス

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