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連続台風で浸水、ポテトチップス生産停止 北海道 食品加工場も打撃

北海道新聞 9月4日(日)8時53分配信

原料のジャガイモ、確保見通せず

 8月に道内を襲った一連の台風が、食品加工業界に大きな打撃を与えている。ジャガイモやビートをはじめとする原料が甚大な被害を受けて今後の調達が見通せなくなっている上に、各地の食品工場も河川の氾濫に伴う浸水や断水で、操業に支障をきたしている状況だ。道外の工場で代替生産する動きも出始めるなど、影響が長引きそうだ。

 8月30日に最接近した台風10号による大雨被害をまともに食らったのが、スナック菓子大手の湖池屋(東京)が、ふらの農協(富良野市)に製造を委託するポテトチップス工場(上川管内南富良野町)だ。

 「カラムーチョ」などの主力商品を生産しているが、工場が立つ南富良野町幾寅地区は、空知川の決壊で広範囲が水浸しになり、工場も同31日から操業を停止している。再開のめども立たず、湖池屋は5日にも埼玉県と京都府の3工場で代替生産を始める。「2009年の南富良野の工場稼働以来、初めてのこと。原料のジャガイモの確保も見通せず、業績に与える影響は現時点では見えない」(同社)という。

製糖も影響

 日本甜菜製糖(東京)がパン用酵母などの製造のため、十勝管内清水町に構える2工場も、台風10号の影響で近くを流れるペケレベツ川があふれ、工場内が浸水した。現在は泥の除去作業に追われており、機械の整備や点検の後、9月上旬の操業再開を目指す。

 同社によると、少なくとも過去30年間はこうした被害はなかったという。同じく大雨に見舞われた同管内芽室町の芽室製糖所に被害はなかったが、「原料となるビートの畑も心配。現地の農協と被害状況の把握を急いでいる」(同社)。

北海道新聞

最終更新:9月4日(日)14時50分

北海道新聞