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オバマ米大統領の折り鶴公開 長崎原爆資料館 被爆者「丁寧に折られている」

長崎新聞 9月4日(日)10時4分配信

 5月に現職の米大統領として初めて被爆地広島を訪問したオバマ大統領が寄贈した折り鶴の展示が3日、長崎市の長崎原爆資料館で始まった。11月末まで無料公開する。

 展示したのは、オバマ氏が広島市の原爆資料館を見学した際、同市に贈った自作の4羽のうち赤い千代紙で折った1羽。「共に、平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」と記した芳名録の複製とともに並んでいる。

 広島市が「核兵器廃絶の機運醸成に向け、共に活用していこう」と長崎市に打診し、貸与が実現した。

 長崎原爆資料館では同日午前、折り鶴の展示除幕式があり、田上富久長崎市長は「長崎、広島は一つ。力を携え、展示を通して平和の歩みを広げていきたい」とあいさつ。被爆者や青少年が、ガラスケースを覆った布を除幕して祝った。

 除幕式に出席した県被爆者手帳友の会の井原東洋一会長(80)は「丁寧に折られていることが伝わった。米国内で被爆地訪問にさまざまな意見がある中、言葉にはできない思いを込めたのだろう」と話した。

 展示ケース隣には、折り鶴を作る台を設置。カナダのオタワ市から夫と観光に訪れたキャロリン・ライクリーさん(61)は鶴を折りながら「彼は時間を割いて、平和の象徴をつくった。素晴らしいことだと思う」と話した。

長崎新聞社

最終更新:9月4日(日)10時14分

長崎新聞