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紫式部像、30年前の輝き取り戻す 金箔貼り替え記念除幕式、越前市

福井新聞ONLINE 9/4(日) 17:22配信

 長年の風雨で表面の金箔(きんぱく)がはがれ、修復工事を行っていた福井県越前市紫式部公園の紫式部像の完成記念除幕式が3日、同公園で行われた。式部が生涯で唯一、都を離れて暮らした越前の地に、金色の美しい姿がよみがえった。

 像は旧武生市が1986年に、市制35周年の記念事業の一つとして同公園とともに整備。高さ約3メートル(台座部分を含めると約5メートル)の銅像で、表面に金箔が貼られていた。文化勲章を受章した広島県出身の彫刻家、故圓顎(えんつば)勝三氏が制作した。

 像は越前市のシンボルとして観光パンフレットなどに、金色に輝く写真が掲載されてきた。しかし修復前の実物は金箔がはがれ落ちて黒っぽい地肌が目立ち、地元を中心に修復を求める意見が市に寄せられていた。

 市は同公園の開園30周年に合わせて修復することを決定。修復工事は像を作成した富山県の業者が担当し、5月下旬から3カ月かけて実施。元の像に残っていた金箔などをはがした後、ウレタン塗装を重ねて金箔を貼り、さびに見立てた「緑青」を入れた。さらに金箔が落ちにくいよう表面加工を施した。

 除幕式では奈良俊幸市長や城戸茂夫市会議長らが幕を引いた。奈良市長は「式部の偉業、越前市の国府としての歴史や伝統を継承しながら、まちづくりを進めたい」とあいさつ。圓顎勝三氏の息子で彫刻家の元規氏=東京都=から寄せられた手紙が紹介された。

 市に修復を陳情してきた地元の南地区自治振興会の福住明典会長(65)は「像は南地区の名所であり、市の財産。住民として自慢できる像になった」と話していた。

福井新聞社

最終更新:9/4(日) 17:22

福井新聞ONLINE