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藤田嗣治ら疎開画家の足跡たどる 旧藤野町で作品展

カナロコ by 神奈川新聞 9月4日(日)7時40分配信

 戦時中に多くの画家たちが疎開した縁で芸術の村として歩んできた旧藤野町(相模原市緑区)で3日、「ふじの・森からの創造展 疎開画家の足跡と未来」が藤野総合事務所(緑区小渕)を会場に始まった。藤野町(当時)と県が1986年に「藤野ふるさと芸術村構想」をまとめて30年になるのを記念した展覧会。藤田嗣治ら疎開画家5人が地元に残した絵18点と、現在の在住作家33人の多彩な作品を並べ、先輩から後輩へ受け渡された、藤野での創作活動を紹介する。

 藤野ふるさと芸術村創成30周年記念事業実行委員会が企画し、藤野観光協会が主催。会場を草花や松ぼっくりなど自然の造形で飾り、ぐるりと組み立てたパイプに作品をつるすなど展示方法に工夫を凝らした。

 在住作家作品は約40点。絵画や立体オブジェの他、刺し子で仕上げた衣装、土鈴、つぼ、木皿、椅子などジャンルは幅広い。一つ一つ近づいてじっくり見るのもいいが、部屋中央に設置したおわんを伏せたような形の木製の台(高さ約40センチ)から眺めると違った景色が楽しめる。

 展覧会は11日まで。7日午後1時からは「疎開作家と藤野の人にまつわるお話会」。11日午後3時からは、パイプオルガン製作家による出品作、ポルタティーフオルガン(持ち運びのできる中世のオルガン)の演奏会も行う。いずれも無料。問い合わせは、藤野観光協会電話042(684)9503。

最終更新:9月4日(日)7時40分

カナロコ by 神奈川新聞