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マクラーレンが異例の「3人体制」を発表、バンドーン昇格でバトンはリザーブに

オートスポーツweb 9月4日(日)2時19分配信

 マクラーレンが、来季フェルナンド・アロンソのチームメイトに、F1テストドライバーを務めるストフェル・バンドーンを昇格させることを発表した。この結果、ジェンソン・バトンはレギュラーの座を失うが、さらに2年契約を延長し、マシン開発を続けるかたわら、ドライバーとして復帰できる状態でチームに帯同することになる。

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 マクラーレン・グループの最高責任者であるロン・デニスが発表した声明によると、バトンは引退するのではなく、来季はあくまでレギュラードライバーとしての仕事を「休暇扱い」とし、チームとの仕事は続けるという。

 また、フェルナンド・アロンソの今後の契約動向によっては、2018年にレギュラードライバーとして復帰するというオプション契約も交わしている。

 バトンの進退については2017年シーズンのドライバーの移籍市場において、ひとつの大きな注目要素となっていた。今回の発表により、バトンがF1デビューを飾った古巣ウイリアムズへの復帰は消滅した。 

 バトンは、マクラーレンと交わした契約は、自分自身に合った完璧な内容だったと語る。

「チームの主要メンバーとして残ることを、うれしく思う。マクラーレン・ホンダを愛しているし、他のチームでドライブすることは考えていなかった」

「今後もハードワークを続けて、レースに帯同しながら状況を把握し、できる限りチームを手助けしたいと思っている。そして友人や家族、自分の時間も大切にしたい」

「夏休みの間に決断したんだ。いまは興奮しているよ。来年に向けて、すべてをチームに捧げるつもりだ」

 デニスは、バトンがレギュラードライバーとして戻ってくる可能性があることを強調している。しかし、1998、99年にマクラーレンでドライバーズタイトルを獲得したミカ・ハッキネンは、2002年を休養のシーズンとしていたが、結局チームに復帰することなく、そのまま引退した。

「たしかに、かつて休養したドライバーが復帰することはなかった」と、デニス自身も認めているが、「ジェンソンはレースで優勝することができるドライバーで、タイトル獲得の経験もあり、フィジカルも問題ない。精神的にも落ち着いた人間で、いつでも準備ができている」と語り、心配していない様子だ。

「ジェンソンにとってもチームにとっても魅力的な契約で、現状のチーム状況に対して、最適な答えになったと思っている」

 バトンは2000年のF1デビューから数えて、今シーズン第16戦マレーシアGPで出走300戦目を迎える。

 デビュー2、3年目のベネトン、ルノー時代は苦しいシーズンとなったが、BAR時代はポールポジションや表彰台も獲得、ブラウンGPに変わった09年に悲願のドライバーズチャンピオンに輝いた。10年から現在のマクラーレンへと移籍し、これまで通算15勝を挙げている。

 一方、レギュラードライバーに昇格したバンドーンは2015年にGP2タイトルを獲得。今季第2戦バーレーンGPでは、負傷したアロンソに代わりF1デビューを飾り、いきなり10位入賞を達成。現在は日本のスーパーフォーミュラに参戦しながら、F1ではリザーブドライバーとしてチームに帯同している。

「チームのことはすでに知っているし、マクラーレン・ホンダのプロジェクトが秘める力を信じている。ジェンソンは多くのドライバーに素晴らしい影響を与えている人物だ。とにかく、いまは最高の気分だよ。誰よりも努力することを約束したい」とバンドーンは誓う。

 アロンソは「チームにとっては良いニュース」だと話す。

「ジェンソンをチームに残すのは最も重要なことだった。彼は僕にとって、これまででベストなチームメイトであり、彼の開発能力は他の誰とも比べられないほど素晴らしいからね。ストフェルは新しいアイデアを持ち込んでくれるだろう。ジェンソンとともにチームを押し上げていきたい」

 また、ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏も「チームが急速な進化を果たせたのは、ジェンソンの経験やドライバーとして優れた能力があったからだ。彼が引き続き開発に携わってくれるのはうれしい」と、今回の契約を歓迎している。

[オートスポーツweb ]

最終更新:9月4日(日)2時20分

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