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「高岡の熱意示せた」 かがやき一斉乗車“成功”

北日本新聞 9月4日(日)0時46分配信

■継続的な誘客に課題

 「これが高岡の熱意だ」「絶対に定期化を諦めない」-。北陸新幹線新高岡駅に「かがやき」定期便を停車させたいという思いを形に示そうと、3日に行われた高岡市民による臨時「かがやき」一斉乗車キャンペーン。「目標の満席を実現した」との知らせが届いた車内では、市民の笑顔が輝いた。
 
 午前7時すぎ、新高岡駅ホームは昨年3月の新幹線開業日を思わせる人だかりに。同駅の利用促進に協力してきた高岡市連合自治会の杉江幸男会長は「うれしい限りだ」と目を細めた。

 高岡商工会議所の山口正志副会頭は、リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得したレスリングの登坂(とうさか)絵莉選手=同市出身=の戦いぶりを引き合いに「定期化も最後まで諦めない」と語り、市民とともに乗り込んだ。

 石川県七尾市からは垣内武司市議会議長と市議3人が“応援乗車”した。垣内議長は「七尾が氷見や高岡と一体的に発展するために、定期化は絶対必要」と力説。高岡市議会の水口清志議長は「乗車の呼び掛けに応えてくれた市民の心意気と七尾市の協力に感謝したい」と述べた。

 「満席」の情報が車内に広がると、手をたたいたり万歳をしたりして喜ぶ市民の姿も。年4、5回は出張で利用するという高岡市蓮花寺の会社員、宮本武志さん(44)は「高岡の子どもたちの将来を考えると、定期化に向けて地道な活動を続けることも大切だ」と話した。

 この日、東京や長野の観光地では、キャンペーンに参加し休日を満喫する市民の姿があった。会社の同僚と一緒に浅草の雷門を訪れた同市国吉の明法寺淳さん(32)は「東京と高岡の間が2時間半というのは本当に便利。高岡に来てもらうPRにも力を入れるべき」と注文した。

 JRは駅利用実績を考慮して定期化の是非を判断するとしているが、新高岡駅は定期化の水準に達していないのが実情という。来春からの定期便ダイヤの発表が12月に迫る中、高橋正樹市長は「一斉乗車はいいアピールになったはずだ。秋に向けて日常的な利用の拡大と誘客にしっかりと取り組む」と意気込んだ。(高岡支社編集部次長・米谷彰夫)


■長野で歓迎セレモニー

 一斉乗車キャンペーンに参加した高岡市民のうち約300人が降りたJR長野駅では、長野市による歓迎セレモニーが開かれた。

 高岡市から高橋市長、金森一郎市議会副議長らが出席し、加藤久雄長野市長らが出迎えた。加藤市長は「交流をさらに深めて政治、経済、観光の連携を図りたい」とあいさつし、「『かがやき』定期化や増便に向けて頑張ろう」と高岡に力強いエールを送った。

 高橋市長は、新幹線沿線都市としてつながりを深めていくことを約束し、長野市民に新幹線を利用した高岡への来訪も呼び掛けた。

 高橋市長らは加藤市長の案内で善光寺も訪れ、両市の友好関係を深めた。

北日本新聞社

最終更新:9月4日(日)0時46分

北日本新聞