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衣類に金箔を印刷する技術確立 金沢の衣料品店

北國新聞社 9/4(日) 2:46配信

 洋服の加工・販売を行う衣料品店「MAGIC(マジック)」(大額3丁目)は、金箔(きんぱく)を衣類や生地に定着させる独自の技術を確立させた。金箔をコーティングせずに直接布地に貼るため、これまでは洗濯ではがれ落ちることがあったが、耐久力を強化した。この技術を使って印刷したTシャツなどが、6日から東京で開かれる展示会に並ぶ予定で、関係者は金沢の美をPRしようと意気込んでいる。

 印刷技術は、薄さ1万分の1ミリの箔を特殊な加工で生地に定着させる。強度を保つために、数百回の試作を重ね、構想から10年を要して実現した。貼り付ける箔には、ほかの製造作業で出た削りかすなどを再利用できるため、素材を無駄にしないという。MAGICは「印箔(いんぱく)」と名付けて工業所有権を取得した。

 同社ではこれまでも金箔をシャツなどに印刷する加工を行ってきたが、従来の技術では一部製品で洗濯するとはがれてしまうことがあった。製品の自主回収に追われた時期もあり、その悔しさをバネに、印刷方法や定着時間などの見直しに力を注いできた。

 展示会は、6~9日に東京・恵比寿の恵比寿イーストギャラリーで開かれ、MAGICが10種類のデザインをプリントしたTシャツやワイシャツ14点が展示される。

 展示会への出品は、同社に金箔を提供している「ゴールデンバロール」(瓢箪町)の紹介で、名古屋市のアパレル会社「サンブロス」から声がかかり、実現した。サンブロスがデザインをする際、純金の質感がしっかりと残る、MAGICの印刷技術に着目した。

 MAGICの木戸口智一代表は「金沢箔の美しさを取り入れたファッションで、金箔の魅力と価値を伝えたい」と話している。

北國新聞社

最終更新:9/4(日) 12:06

北國新聞社