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[プリンスリーグ東北]仙台ユース、クラブの総力結集して山形ユースとのダービーに勝利

ゲキサカ 9月4日(日)20時1分配信

[9.3 高円宮杯プリンスリーグ東北第15節 仙台ユース 1-0 山形ユース 泉パークタウンスポーツガーデンサッカー場]

 3日、「高円宮杯U-18サッカーリーグプリンスリーグ東北第15節」が東北各地で行われ、宮城県仙台市の泉パークタウンスポーツガーデンサッカー場では、3位のベガルタ仙台ユースが4位のモンテディオ山形ユースと対戦した。

 プリンスリーグ東北の優勝争いは4チームに絞られた状況。第14節までで青森山田高セカンドが勝ち点36で首位。2位の尚志高、3位の仙台ユース、4位の山形ユースはいずれも勝ち点34で並ぶという大混戦。ユースみちのくダービーはこれまでもプリンスリーグ東北で行われてきたが、優勝争いを占う終盤の大一番として行われるのは初めてとあって、試合会場には両チームのサポーターが多数つめかけ、両チームの横断幕で会場は埋め尽くされた。

 この大一番だが、両チームともベストメンバーを組めなかった。仙台ユースはエースFWとして活躍してきた阿部龍之介(3年)とサイドアタッカーMF今野滉也(3年)がいずれも大学受験のため欠場。山形ユースもCBとして安定したプレーを見せてきたDF高橋成樹(3年)が累積警告で出場停止。チームの総合力が試される試合となった。

 前半は互角の戦い。両チームとも果敢に攻め合うが、仙台ユースはキャプテンのDF上田健斗(3年)、山形ユースもキャプテンのDF大網友也(3年)中心に守備の集中が切れず、前半は0-0で終わった。後半に入ると、仙台ユースは右サイドのMF佐々木翼(3年)、DF平澤健介(3年)が積極的に上がれるようになり、右サイドのクロスボールからチャンスを作り始めた。迎えた11分、平澤のクロスボールに飛び込んだのは、阿部の欠場でチャンスが回ってきたFW粟野健翔(1年)。「失点シーンはマークを外されてしまった」と悔やむ大網を振り切って放ったボレーシュートがゴールに突き刺さり、仙台ユースが先制した。

 先制を許した山形ユースは右サイドからMF石川脩也(3年)が果敢に突破を図り、ゴールに迫るが、GK松浦祥太郎(3年)のファインセーブもあり得点できず、時間だけが過ぎていく展開となった。終盤山形ユースは何度もセットプレーのチャンスを迎えたが、仙台ユースは最後まで粘り強い守備を見せ、そのまま試合終了。1-0で仙台ユースが勝利。この日、青森山田セカンドが敗れたため、優勝争いは1位・尚志、2位・仙台ユースが勝ち点37で一歩リードとなった。

 決勝点を決めた仙台ユース・粟野は、1年生ながら既にトップチームの練習に参加していた。8月28日に行われたJ3福島ユナイテッドFCとの練習試合ではゴールを決めるなど大活躍。今週もトップチームの練習に参加していた粟野のコンディションを見た越後和男監督は「トップチームに行って自信を持ってやれている部分があったので、何かやってくれるのではないかと思った」と今節の先発起用を決断し、見事起用に応えた。

 仙台は昨年7月強化部と育成部が統合され、強化・育成部となって以来、トップチームとユースチームの関係が近くなり、ここ数か月はトップチームに負傷者が多いこともあって、毎週ユース選手が紅白戦に参加。トップ昇格のかかった3年生だけでなく、将来有望で調子の良い1~2年生も頻繁に呼ばれ、プレー強度の高い練習環境に多くの選手がなじんでいた。「トップの選手はフィジカルも強くてスピードがあります。ユースに戻ってくると、スピードが遅く感じて、体の強さも違うので、自信を持ってやれました」という粟野の発言がそれを物語る。ユースチームだけが頑張るのではなく、トップチームも一緒になり、プレー強度の高い中でユース選手をプロとして育てようという気運が今の仙台にはある。そうしたクラブの総合力を示した1年生粟野のゴールだった。

 敗れた山形ユースの今井雅隆監督は「失点はバカげていてまだ未熟。勝負弱い。このゲームの持つ意味を理解していればどこにボールを送らなければいけないか、が理解されていない。そういう意味でベガルタの方が徹底されていた。うちは先行逃げ切りなので、先制されると厳しい」と手厳しかった。「アウェーだったので最低引き分けで優勝戦線に残れれば良かったが厳しくなった」と悔やむ。高橋の出場停止も結果的に響いた形で、選手層の部分でも課題が出た。ただ、山形ユースは上位陣との対戦が全て終わったことを考えると、まだ何が起きるか分からない。「勝ち点9積み上げる戦いを目指す」と上位陣のつぶし合いを期待し、残り3戦全力を尽くす構えだ。

 クラブの威信をかけて全力で戦った両チーム。残り3試合優勝を目指しての奮闘に期待したい。 

[写真]ユースみちのくダービーを制し、喜びに沸く仙台ユース


(取材・文 小林健志)

最終更新:9月4日(日)20時1分

ゲキサカ

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