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Union PayとHuaweiが提携「Huawei Pay」 白熱する中国モバイル決済市場

ZUU online 9/5(月) 10:10配信

2016年3月に発表されたUnion Pay(中国銀聯)とHuawei(華為技術)の提携関係が本格的に始動し、これまでは限定された地域でしか利用できなかった「Huawei Pay」が、中国全土で利用可能になる。

中国の決済市場を牛耳るUnion Payと、昨年は中国、欧州を合わせて1億800万台のスマホを出荷したHuaweiの提携は、アリババとテンセントは勿論、Appleやサムソンを脅かす巨大決済ネットワークの誕生を意味する。

一方、Huaweiと並ぶ人気のスマホメーカー、Xiaomi(小米科技)も、海外進出を視野に入れたモバイル決済サービスを開始した。

■次世代モバイル・セキュリティーシステム「TEE」で安全性を向上

過去半年間にわたり、Huwawai Payのネットワーク拡張を進めてきた両社だが、昨年発売されたHuawai初のモバイル決済機能つきスマホ「HUAWEI Mate S」や、「Honor 8」「Honor V8」でモバイル決済が可能なほか、今後は対応機種を大幅に増やしていく予定だ。

すべてのモバイル対応機種にはセキュリティー・チップ、NFC(近距離無線通信)を搭載し、指紋認証システムと話題の次世代モバイル・セキュリティーシステム「Trusted Execution Environment (TEE)」を採用する。

TEEでは既存のハードウェアではなく、ARMプロセッサ上の安全空間でデータ処理を行うことで、より高い安全性が期待できるという点で、Huawai Payはライバルを一歩も二歩もリードするモバイル決済ブランドとなるだろう。

Union Payは今年7月、売上高が史上初めてVisaを上回り、「世界一のクレジットカード・ブランド」の座に輝いたことが報じられた、正真正銘の巨大決済企業だ。

モバイル決済市場では相変わらず「Ali Pay(アリババ)」が猛威をふるい、「WeChat Wallet(テンセント)」が後ろをピッタリとマークするといった状況が続いているが、今回の提携関係は、この構図をくつがえすレベルの影響を与えるも知れない。

■国際ブランド化を目指すXiaomiは「Mi Pa」で勝負

あくまで国内ブランドの意地にこだわったHuawaiとは対照的に、Xiaomiは国際ブランド化志向が高いという印象を受ける。

8月にサービス開始となった独自のNFCモバイル決済システム「Mi Pa」では、Apple PayやSamsung Payのように、将来的な海外進出を視野にいれた動きがでている。

国内でも交通銀行、中国建設銀行、招商銀行といった大手銀行がこぞって関心を示しており、順風満帆といった様子だ。

スマートフォンで知られるXiaomiだが、実はフィットネス・トラッカー「Mi Band」や炊飯器、傘といった家庭用製品を幅広く開発・販売しており、ジャンルにとらわれない革命的な商品づくりを社内方針にしている。

また今年3月にはオランダの半導体企業、NXPセミコンダクターとの提携による、公共交通料金専用NFC決済システムを搭載したフラッグシップ機「Mi5」の販売も話題を呼んだ。

こうした意欲あふれる姿勢は、国内・海外ブランドが入り乱れての激戦地区となっている中国モバイル決済市場で、強力な優位性となって反映されることだろう。

他国では類を見ない規模で、モバイル決済革命が進行中の中国。数々の国際大手ブランドが、AliPayという巨大な壁に成長を押しとどめられている現状を、HuwawaiPayとMi Paは革命性をもって打破することができるのだろうか。(FinTech online編集部)

最終更新:9/5(月) 10:10

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