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映画音楽の巨匠・木下忠司氏が制作秘話 兄・恵介氏の記念館来訪

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月5日(月)8時13分配信

 映画監督・故木下恵介氏の実弟で、多くの映画音楽を手掛けた浜松市出身の作曲家木下忠司氏=山梨県北杜市=が4日、同日行われた百寿記念特別企画の映画上映会に合わせ木下恵介記念館(浜松市中区)を訪れた。「兄ならともかく、私のためにこんなに盛大に企画展をしていただき、ありがたく思う」とあいさつした。

 4月に100歳を迎えた木下氏は「さっぱりと明るい浜松の人柄が好き」と故郷を懐かしみ、浜松まつりや映画鑑賞などで兄と遊んだ幼少期の思い出を語った。この日の上映作品「野菊の如き君なりき」(1955年)を「ギターの哀愁があって好きな曲だが、海外のまねと批評をされて嫌な思いをした」と振り返った。「脚本に音楽を入れる場所だけが書いてあり、『おまえの好きなようにやってくれ』と恵介に言われ、好きに作っていた」と、木下作品の制作秘話も披露した。

 木下氏は幼少期の写真や作品一覧の年表などで功績を振り返る記念展示「映画音楽の世界」も見学した。

 木下氏は同市伝馬町生まれ。約500作に上る映画音楽やテレビドラマの楽曲を作曲し、日本映画の隆盛を支えた。ドラマ「水戸黄門」の主題歌「ああ人生に涙あり」の作曲でも知られる。

静岡新聞社

最終更新:9月5日(月)8時13分

@S[アットエス] by 静岡新聞