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サケ漁教育施設整備へ 楢葉町、ふるさと学習拠点に

福島民報 9/5(月) 10:27配信

 福島県楢葉町は町内を流れる木戸川のサケ漁の歴史などを紹介する教育施設を新設する方向で検討に入った。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、休止期間を経て復活した古里の秋の風物詩に子どもたちが親しみを持つようにするのが狙いで、5年以内の整備を目指す。飲食スペースなどを併設し、復興を目指す町の新たな観光拠点とする考えだ。
 教育施設は町内前原の木戸川沿いにある木戸川漁協のサケふ化施設と農林水産物処理加工施設近くへの建設を想定している。パネルや写真でサケ漁の歴史やサケの生態を紹介するのをはじめ、漁で使用する網や、ふ化作業で使われる特製ナイフなどの道具を展示する方針。町西部から太平洋に注ぐ木戸川の生態系を目で見て学ぶ水槽を置く構想もある。
 教育施設に併設する飲食スペースでは、チャンチャン焼きやいくら丼などサケ料理を提供することを検討していく。
 町は未来を担う子どもたちが地域の文化や歴史、現状を学ぶ「ふるさと学習」の題材として、長年、町民の食を支え、町に活気をもたらしてきた木戸川のサケ漁が最適だと判断。教育施設を新設してサケ漁関連施設を充実させ、子どもから大人までが楽しめる観光拠点として町外にPRし誘客を目指す。
 木戸川のサケ漁関連施設は震災による津波でいずれも被災した。町は平成26年度から復旧工事を進め、今年6月にサケふ化施設と農林水産物処理加工施設が完全復旧した。昨年10月、5年ぶりに漁を再開し、約8400匹を捕獲。今年3月には捕獲したサケの卵から育てた稚魚約150万匹を放流した。今月中にもやな場を設置し、今シーズンは2万匹を捕獲する予定で、来春に1千万匹の稚魚を放流する計画だ。
 松本幸英町長は「木戸川のサケ漁は先人から受け継いだ貴重な楢葉の文化。教育施設を子どもらが古里の歴史を学ぶ場とするとともに、観光誘客につなげるよう取り組みたい」と話している。

福島民報社

最終更新:9/5(月) 10:40

福島民報

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