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【MotoGP第12戦】イギリスGP M・ビニャーレスが独走で今季初優勝

エコノミックニュース 9月5日(月)9時49分配信

 9月4日、MotoGP第12戦イギリスGPの決勝が行われた。舞台となるシルバーストーン・サーキットは全長5,900m、MotoGPが開催されるサーキットの中で最も長いコースだ。アップダウンが少なく、コース幅は17mと抜きどころの多い世界屈指の高速サーキットでは、白熱した接戦が期待される。

 雨の予選でポールポジションを獲得したのは前戦のチェコGPで優勝したカル・クラッチロー(LCRホンダ)。2番グリッドにはバレンティーノ・ロッシ(モビスターヤマハMotoGP)、3番グリッドにはマーベリック・ビニャーレス(チームスズキエクスター)がつけた。

 決勝当日は厚い雲が空を覆ってはいたものの雨の気配はなく、気温・路面温度共に18℃、ドライコンディションでスタートした。ホールショットを決めたのは2番グリッドスタートのV・ロッシだったが、その直後3番グリッドスタートのM・ビニャーレスが先頭を奪取し、新鋭がレースを引っ張るかに思われた。

 だが、オープニングラップの2コーナーの入りでロリス・バズ(アヴィンティアレーシング)とポル・エスパルガロ(モンスターヤマハテック3)が絡み、マシンが跳ね上がるほどの大クラッシュ。レースは赤旗、一時中断の大波乱となり、残り19周で再スタートが切られることとなった。

 再スタート後、ホールショットを決めたのはポールポジションのC・クラッチロー、それにV・ロッシ、M・ビニャーレスと予選の順位の通りに続いたが、またもやM・ビニャーレスがチャージして先頭に立った。

 また、一度目のスタートでやや出遅れた5番グリッドスタートのマルク・マルケス(レプソルホンダ)だったが、再スタートはきっちり決め、再開後2周目には2番手まで浮上した。

 レースを引っ張るM・ビニャーレスがファステストラップを叩き出しながら快調に飛ばす一方、セカンドグループでは熾烈な鍔迫り合いが繰り広げられた。M・マルケス、C・クラッチロー、V・ロッシ、ダニ・ペドロサ(レプソルホンダ)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)などが、抜きつ抜かれつのポジション争いを演じ、順位は目まぐるしく変動した。

 レース中盤になっても状況は変わらなかったが、残り6周(再開後14周目)というところで2番手走行中のA・イアンノーネが転倒し、セカンドグループから脱落した。

 レース後半になるとセカンドグループのポジション争いはさらに激化した。特に今季のポイントリーダーM・マルケスと2位のV・ロッシの3番手争いは互いに一歩も退かぬ熱いバトルとなった。レース残り3周(再開後17周目)の時点でM・マルケスがV・ロッシをやや離し始めたが、再開後18周目、C・クラッチローとの2番手争いの際にオーバーランして5番手までポジションを落とした。

 レース再開直後にトップに立ったM・ビニャーレスは、先頭に立ってからは影をも踏ませぬ独走状態で2位のC・クラッチローに対し3.480秒の差をつけて圧勝した。M・ビニャーレスは最高峰クラス初の優勝を手にするとともに、スズキにもMotoGP復帰後初、2007年以来の優勝をもたらした。3位はV・ロッシ。オーバーランで順位を落としたM・マルケスは一つ順位を上げて4位でのフィニッシュだった。なお、ポイントランキング3位のJ・ロレンソは8位でフィニッシュしている。

 これによってポイントランキングにも変動が見られた。トップはM・マルケスの210ポイント、2位はV・ロッシで160ポイント。M・マルケスがランキングトップであることに変わりはないが、V・ロッシがM・マルケスに先着したことで僅かながらもポイント差を詰めM・マルケスの独走を阻んでいる。50ポイント差は確かに大きな差ではあるが、今後の展開によってはひっくり返る可能性は十分にある。

 また、M・ビニャーレスは今回の優勝でポイントランキング4位に浮上。今後の活躍によってはさらに上も期待できる。一方、ここ数戦奮わないJ・ロレンソだがポイントランキングではまだ3位につけており、ここからの巻き返しが期待される。

 今回のイギリスGPではM・ビニャーレスの圧巻の速さと安定感に驚かされた。今季のMotoGPは既に後半戦に突入しているが、M・ビニャーレスとチームスズキの動向には注目だ。また、C・クラッチローも前戦チェコGPに続いて好調をキープしており、今季後半戦は波乱含みの新しい展開から目が離せなくなりそうだ。

 次戦サンマリノGPの決勝は9月11日に行われる。V・ロッシにとっては地元開催となるGPだが、昨季は雨によって掻き乱された大波乱の決勝レースとなった。今季はどんなドラマが待っているのだろうか。(編集担当:熊谷けい)

Economic News

最終更新:9月5日(月)9時49分

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