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【BOX】ロンドン銅・清水がKOデビュー、村田に「2人で世界王者になろう!」

スポーツ報知 9月5日(月)6時5分配信

◆プロボクシング ▽スーパーフェザー6回戦(58・0キロ契約)〇清水聡(KO 5回2分13秒)李寅圭●(4日、神奈川・スカイアリーナ座間)

 2012年ロンドン五輪ボクシング男子バンタム級銅メダリストの清水聡(30)=大橋=が、プロデビュー戦で韓国フェザー級王者の李寅圭(24)に5回2分13秒でKO勝ちした。2度のダウンを奪い、左ボディーで沈めた。

 さすがのテクニックを見せた。清水は1回に左フック、2回にはカウンターの右フックでダウンを奪うと、5回に強烈な左ボディーをたたき込んだ。もん絶する相手の陣営がタオルを投げ込んだ。「メダリストが負けたら話にならない。アマで160戦ぐらいやってますけど、(プロは)華やか過ぎますね」。同学年で13年8月にプロデビューした12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(帝拳)に続いて、デビュー戦でKO勝ちした。

 前日計量を終えて4キロ増で試合に臨んだ。「動きがめちゃくちゃ硬かった。判定までいくと思った」と緊張は隠せない。初めて8オンスのグラブで試合をし「ガードをしていても隙間からパンチが入ってくる。嫌だな」と戸惑いながらも「パンチの感触はある。これこそ男の殴り合い」と本能が目覚めた。「ボディー一発で倒したのはすごい。デビュー戦にしては上出来」。大橋会長は絶賛し、次戦は日本ランカーとの対戦を明言した。

 五輪3大会連続出場がかなわず「人生は1回。新たなステージで挑戦したい」と7月にプロ転向を正式表明した。観戦した父・真吾さん(63)は「ロンドンが終わってやめると思っていた。まさかボクシングを続けるとは…」と息子の晴れ姿に感激した。テレビ解説を務めた村田は「友人が勝ってよかった。プロのやり方に合わせないといけないが、一緒にメダルを獲得した同志がいるのは心強い」と祝福した。

 五輪メダリストは5人全員がプロに転向し、いずれも初陣を白星で飾ったが、まだ世界王者は誕生していない。清水は「2人で世界王者になろう! 頑張ろう、村田」と呼びかけ「世界王者のベルトを取って、それをなくさない。でかいので大丈夫」とメダルを一時、紛失した定番ジョークで笑わせた。(伊井 亮一)

最終更新:9月5日(月)6時5分

スポーツ報知