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【競泳 日本学生選手権】リオ金の萩野「主将」が見せた成長

東スポWeb 9月5日(月)16時45分配信

 リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(22=東洋大)が新たな成長の一面をのぞかせた。

 日本学生選手権最終日(4日、東京辰巳国際水泳場)、萩野はリオ以来となる400メートル個人メドレーに出場。会場には萩野の姿をひと目見ようと、制服姿の女子高生や若い女性ファンが大挙押し寄せる異様なムードに包まれた。萩野が姿を現すと、鈴なり状態となった立ち見エリアからは感激のあまり「もう死にそう!」「ドキドキする…ヤバイ」など悲鳴にも似た声が聞かれ、一斉にフラッシュがたかれた。

 そんな中、4分11秒88で2年ぶり3度目の優勝。これには東洋大の平井伯昌監督(53)も「キャプテンらしくなってきた」と目を細めた。勝ったことはもちろん、その“勝ち方”をほめずにはいられなかった。

 萩野は主将としての最後の試合となった800メートルリレーに出場。そのアンカーを務めたのは1年生だったが、当然のように緊張でガチガチになっていた。第1泳者の萩野はアンカーに負担をかけないようにと、400メートル個人メドレーで力を温存。平井監督はそんな萩野の心遣いを知っていた。

 結局、リレーはその1年生が残り25メートルで逆転されて2位。号泣してプールから上がれない1年生を萩野は真っ先に励まし、その後も声をかけ続けた。「彼らは大学に入って努力して、やっといい勝負ができるとこまで来たんです。『頑張ったね』と伝えました」との気持ちからだった。

 表彰式後は部員を率い、平井監督とコーチに大声で感謝の意を伝えた。主将就任前に「(主将は)全く向いてないと自分では思うんですけどね。常に指揮をとって『オマエはこうしろ』っていうのはちょっと苦手かなと思います」と話していた姿とはまるで別人。リオ五輪で世界に強烈なインパクトを与えた怪物スイマーは、かつての自分からも“卒業”した。

最終更新:9月5日(月)16時45分

東スポWeb