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「恋妻家宮本」モントリオール映画祭でワールドプレミア、天海祐希と遊川和彦が参加

映画ナタリー 9月5日(月)12時15分配信

「恋妻家宮本」が、カナダで開催中の第40回モントリオール世界映画祭のファーストフィルムズワールドコンペティション部門にて現地時間9月3日に公式上映された。

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本作は、テレビドラマ「家政婦のミタ」などで知られる脚本家・遊川和彦が60歳にして初めてメガホンを取ったホームドラマ。重松清の小説「ファミレス」を脚色し、子供が独立して2人きりになった50代夫婦の生活をコミカルに描く。阿部寛と天海祐希がダブル主演を果たした。

ファーストフィルムズワールドコンペティション部門は、新人監督を発掘することを目的としたもの。本作のワールドプレミアにあたるこの上映には、遊川と天海が参加した。会場は立ち見客も出るほどの盛況ぶり。上映前の舞台挨拶にて遊川は、フランス語で「この映画で私は、60歳にして初めて監督をするという夢が叶いました。本日がワールドプレミアで、モントリオールの皆さんに世界で最初にご覧いただくことになり、光栄です」と挨拶する。天海も「子供が巣立ってしまった中年夫婦を描いているのですが、皆さんにも経験があるんじゃないかな、と思います。ちょっとクスッと笑えて、ちょっと切なくて、とても優しい映画ですので、ぜひ皆さん楽しんで観てください」とアピールした。

本編上映後は、エンドロールから5分以上にわたり拍手が鳴り止まず「ブラボー!」という歓声も上がった。この映画祭への参加を終え、遊川は「世界共通である、笑い、優しさを伝えることが我々の仕事で、それを伝えることで嫌なものを乗り越えていける。そういうところで勝負するしかないから、この仕事には夢があるし、がんばらなければと思っています」とコメント。天海は「言葉やシチュエーションの細かい部分が伝わらなかったとしても、表情の合間や沈黙で感情は伝わっていたんだなという気がしました」と感想を述べた。

「恋妻家宮本」は2017年1月28日より全国ロードショー。

遊川和彦 コメント
会場の方々にたくさん笑っていただけて、うれしいです。これをきっかけに、世界中の人に観てもらいたいなと思います。観客と一緒に映画を観るのは心臓によくないですね(苦笑)。だけど、海外の方も共感していただけていたようで、よかったなと思います。
物語に入ろうとして観てくださっている気がしました。逆に言うと共感できないと笑ってもらえない気がしたので、うれしかったです。
普通の人たちがどうにか生きていかなきゃいけない、そういう時代だからこそ、不安だけどなんとかがんばっていきましょう、という思いをストレートに伝えたくてこの作品を作りました。
世界共通である、笑い、優しさを伝えることが我々の仕事で、それを伝えることで嫌なものを乗り越えていける。そういうところで勝負するしかないから、この仕事には夢があるし、がんばらなければと思っています。
女性が優しいからこそこの世の中は成り立っていると思います。女性の優しさと強さが支えていて、男性はそれに気付くことができるか、それに気付いて愛を表現できるか、というのがこの物語です。

天海祐希 コメント
外国の、言葉も文化も違うお客さんとご一緒させていただいて、やっぱり笑う場所がちょっと違ったり、それが素敵だったり、うれしかったりしました。
役者が演じる登場人物の心が変わった瞬間にみなさん笑っていて、共感して笑ってくれているんだと感じました。世界で初めて見る方々の生の声が聞けて、とてもうれしかったです。
言葉やシチュエーションの細かい部分が伝わらなかったとしても、表情の合間や沈黙で感情は伝わっていたんだなという気がしました。私たちの世代だけじゃなく、私たちより上の世代の方々もゆったりと観ていたのがうれしかったです。日本でもそういう方々も含めてたくさんの方々に観てもらいたい作品です。
この作品を通して、観てくださった方が好きな人には好きって言おう、大事な人には大事って言おうと思ってくださったらうれしいです。



(c)2017「恋妻家宮本」製作委員会

最終更新:9月5日(月)12時15分

映画ナタリー