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INORAN、ケタ違いのポテンシャルを見せた『Thank you』ツアー初日公演

M-ON!Press(エムオンプレス) 9月5日(月)16時19分配信

INORANの全国ツアー『INORAN TOUR 2016-Thank you-』が、茨城・水戸LIGHT HOUSE からスタートした。

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8月24日リリースの新作『Thank you』を引っ提げて、全国9ヵ所で行われる本ツアー。この日、序盤のMCでINORANが「首を長くしてこの日が来るのを待っていました。この場所は前回のツアーの印象が強く残っているけど、今日はそれを超えようぜ!」と語っていたが、その言葉通どおり、ツアー初日とは思えないほどの熱を帯びた一体感で、バンドとオーディエンスがひとつになった。

このライブの前にINORANは、8月25日に香港、27日に上海、28日に台北とアジアツアーを行ったが、どの会場も大きな盛り上がりをみせ、その反応に確かな手応えを感じたようだ。そして、この日の白熱したライブ演奏が証明するように、バンドは今非常に良好な状態にある。

『Thank you』は、前作『BEAUTIFUL NOW』の音楽的要素をより掘り下げて完成した、姉妹作とも言える内容のアルバム。本作を制作するにあたってINORANは、『BEAUTIFUL NOW』で訪れた海外の同じ土地を旅して曲作りを敢行。新作のインタビューで、彼は「もういちど訪れたことで、最初はわからなかった“深い部分”が見えた」と語っている。

ライブでも披露されたタイトル曲「Thank you」は、前作で打ち出した要素をさらに深化させた、アルバムを象徴する重要な楽曲。アンサンブルは、よりシンプルになり、世界観がより明確になっているのも特徴で、曲のメロディとINORAN のボーカルとギターはさらに表現力を増している。

また、Muddy ApesのTAKA HIROSE(b)とDEAN TIDEY(g)が参加した「Wherever I go」のように、曲にリラックスしたムードが漂っているのも大きな特徴だ。そんな『Thank you』という、INORANの“今”を克明に証明した懐の深い曲たちが、ライブでどのような役割を果たすか非常に楽しみだったが、今回のライブを観て思ったのは、そのポテンシャルが“ケタ違い”だということ。

また、『Thank you』と『BEAUTIFUL NOW』という対となるアルバムの楽曲は驚くほどに相性がよく、「Rightaway」や「Get Laid」といったライブの定番人気曲を含め、セットリストは一切の淀みがなく、実に見応えのあるものだった。

Yukio Murata(g)、u:zo(b)、Ryo Yamagata(ds)という、INORAN が絶大な信頼を寄せるミュージシャンによるアンサンブルは、さらにその強固さを増している。「might never see, might never reach」の躍動感溢れる力強いバンドサウンド、「Thank you」のINORANとMurataによる色彩豊かなギターのコントラスト、「2Lime s」のRyo とu:zo のウネる心地良いグルーヴなど、どの曲もそれぞれ個性がしっかりと発揮されながらも非常に安定感があり、会場に響き渡る一音一音が本当に気持ちいい。

また、「Let It All Out」ではu:zoのホイッスルを合図に、会場の熱を加速させたり、コミカルなMCで会場を和ませたりと、持ち前のサービス精神を全面に発揮していた。

この日、ラストナンバーで会場からひときわ大きなシンガロングが起こったとき、ふと「『Thank you』はリリースした時点でまだ50 パーセント。これからツアーで皆と曲を共有することで100パーセントになる」というINORANの言葉を思い出した。そう、今自分が観ているライブはまだツアーの“初日”でしかない。『Thank you』の曲たちは、これからのツアーを経てさらにその輝きを増していく……。

ライブ終了後、「また必ず水戸に来るからな! Thank you good night!!」と、満員のオーディエンスに語りかけるINORAN のうれしそうな表情を見て、それが当初想像していたものよりも、遥かに大きなスケールに向かっていることを確信した。

9月29日、新木場STUDIO COAST で行われるツアー最終日であり、恒例のバースデーライブ『B-DAY LIVE CODE929/2016』までに、どれだけ曲の勢いが増していくか、今からとても楽しみだ。

TEXT BY 細江高広
PHOTO BY RUI HASHIMOTO(SOUND SHOOTER)

リリース情報
2016.08.24 ON SALE
ALBUM『Thank you』

イベント情報
ニューアルバム『Thank you』発売記念サイン会開催
09/12(月) 福岡・HMV&BOOKS HAKATA
09/18(日) 東京・タワーレコード渋谷店B1F「CUTUP STUDIO」
09/25(日) 愛知・HMV栄

ライブ情報
INORAN TOUR 2016 -Thank you-
09/08(木) 広島・SECOND CRUTCH
09/10(土) 熊本・B.9 V2
09/11(日) 福岡・DRUM Be-1
09/14(水) 宮城・仙台darwin
09/16(金) 長野・CLUB JUNK BOX
09/17(土) 愛知・名古屋ElectricLadyLand

B-DAY LIVE CODE929/2016
09/29(木) 東京・新木場STUDIO COAST

INORAN OFFICIAL WEBSITE
http://inoran.org

最終更新:9月5日(月)16時19分

M-ON!Press(エムオンプレス)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。