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プロデビュー戦KO勝ちも…ロンドン五輪銅の清水 世界への道は険し

東スポWeb 9月5日(月)16時45分配信

 村田超えは実現できるのか。ボクシングのロンドン五輪バンタム級銅メダリスト・清水聡(30=大橋)は4日、神奈川・スカイアリーナ座間で韓国フェザー級王者の李寅圭(24)に5回2分13秒でKO勝ち。プロデビュー戦を白星で飾った。同級生でロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(30=帝拳)を意識した戦いだったが、課題ばかりが浮き彫りになった。

 試合は終始、清水のペースだった。1回から左で顔面を捉えていきなりダウンを奪うと、2回は右で2度目のダウンを奪った。5回は会場中に「バチン!!」と乾いた音が響くほど強烈な左ボディーを叩き込み、李をうずくまらせた。

 あまりの強烈な一撃に李陣営はタオルを投入。KO勝利を決めると「そこに村田がいたので気になりました。早く追いつかないといけないと思って頑張りました」と、リングサイドで試合を見守った同級生を引き合いに出して笑顔を見せた。

 しかし「勝ってホッとしてます」と安堵の表情を浮かべたのは一瞬。その後は反省点ばかりが口をついた。「最初、硬くなってしまったと自分でも思う。次はもっと力を抜いていきたい」とポツリ。KOまで5回を要したことについて「(パンチは)当たるんですけど、トップスピードで当たらないのでなかなか倒せなかった。次までに(修正を)やらないといけない」と分析した。

 アマチュアとの違いも痛感した。「グローブがアマチュアの2分の1なので、ガードしても隙間に入ってくる。そこを確実に避けるようにしたい」。対戦した李は「何とか6ラウンド戦いたかったが、ダメだった」「兄みたいな気持ちを抱いて戦った。年上だし」と話すなど、韓国王者とはいえ“格下感”がありあり。そんな相手に課題が浮き彫りになったのだから、清水が反省を並べたのも無理はない。

 今後はフェザー級での戦いとなる見込みだが、各団体の同級王者はつわものぞろい。WBAスーパー王者カール・フランプトン(29=英国)は23戦全勝で2階級制覇を達成し、正規王者ヘスス・クエジャル(29=アルゼンチン)も28勝1敗で同王座を5回防衛している。WBC王者ゲーリー・ラッセル・ジュニア(28=米国)も28戦して負けたのは1度だけ。IBF王者リー・セルビー(29=英国)も23勝1敗、WBO王者のオスカル・バルデス(25=メキシコ)は20戦全勝。全員が清水よりも年下で、プロデビューから王座獲得まで4~6年を要していることを見ても道のりの険しさがわかる。

 清水は試合後のインタビューで「世界チャンピオンのベルトを取って、それをなくさないようにしたいです。メダルはなくしたので」と“持ちネタ”を披露し、場内を笑いに包んだ。プロ向きの明るいキャラクターでライバル・村田よりも先に世界制覇といきたいところだが、前途は多難だ。

最終更新:9月5日(月)16時45分

東スポWeb