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ドル103円後半で上値重い、日銀総裁発言で9月緩和の思惑後退か

ロイター 9月5日(月)12時35分配信

[東京 5日 ロイター] - 正午のドル/円は、先週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ドル安/円高の103.71/73円だった。先週末に発表された米雇用統計は市場予想を下回ったが、序盤は株高によるリスク選好ムードを支えに103円後半を軸にもみ合う展開となった。正午前に日銀総裁によるマイナス金利の金融機関収益への影響に関する発言が伝わると、9月追加緩和への思惑が後退し、一時103円半ばに下押しが強まった。

朝方には先週末の海外時間の流れを引き継いでドル/円はいったん104.14円に強含んだ。ただ、104円付近への戻りは約1カ月ぶりのためイベント通過後は利益確定売りも出やすいといい、市場では「リスク選好と戻り待ちの売りの綱引き」(国内金融機関)との指摘が出ていた。株価が200円超高で推移した中でも戻り待ちの売りに押され、一時103円半ばに下押しされた。

商業決済の集中する五・十日に当たり、仲値公示を挟んで一時104.05円に値を持ち直したが、仲値を通過すると再び上値が重くなった。「ザラ場では輸出企業のドル売りが散見される」(国内金融機関)との声が聞かれた。

その後は日銀の黒田東彦総裁の講演を待つムードが出て、103円後半で膠着気味となったが、総裁の発言が伝わり出すとドル/円は一時103.52円に下押しされる場面があった。みずほ銀行のチーフマーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏は市場の反応について「金融機関の収益への懸念を示すような発言などを材料に、9月会合での追加緩和への思惑がやや後退したのではないか」と指摘している。

最終更新:9月5日(月)12時35分

ロイター