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野球賭博の元巨人・笠原将生被告に懲役1年2月求刑

東スポWeb 9月5日(月)18時53分配信

 プロ野球巨人軍の選手らの野球賭博事件で、賭博開帳図利ほう助と常習賭博の罪に問われた元投手の笠原将生被告(25)、胴元役として賭博開帳図利罪に問われた元飲食店経営者斉藤聡被告の第2回公判が5日、東京地裁(細谷泰暢裁判官)で開かれた。検察は笠原被告に懲役1年2月、斉藤被告に懲役1年6月を求刑した。

 この日は被告人質問が行われ、証言台に立った笠原被告は「興味本位でやってしまいました。ロッカールームや寮で(賭け)トランプやマージャンなどやっていたので、その延長線上でやってしまいました。いろんな方に迷惑をかけたので、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と巨人軍で賭博が常態化していたことを告白した上で、謝罪した。

 ただ、ひと言に賭博といっても、現役プロ野球選手による野球賭博と、その他の賭博を同列に語ることはできないだろう。笠原被告は当時、チームの内情を知り得る立場にあり、そして何より八百長の可能性が十分にあり得たからだ。例えば自分の賭けのために、後輩選手に“手抜き”を強要することもできた。

「プロ野球選手が野球賭博に手を染めることに抵抗感はなかったのか?」と検察に突っ込まれると「うーん…感じました。まず賭博ということで、やっちゃいけないということで抵抗感を感じました。野球賭博も一緒です。当時はあまり差はなかったです」とイマイチ事の重大さを認識していなかったようだ。

 弁護側の質問では、野球評論家の張本勲氏(76)がテレビ番組で、笠原被告の逮捕を受けて「一時の過ちであってほしい。人生は長いからね。役立つようなことをやってほしい」などと“大甘コメント”をしたことも紹介された。



 笠原被告は「自分の中で偉大な張本さんからこのような言葉をかけていただいて、本当に迷惑もかけられないし、張本さんだけではなく、迷惑をかけた人に頑張った姿を見せたいです。(張本氏には)一番最初に申し訳ありませんでしたという言葉と、頑張りますという言葉をお伝えしたい」。弁護側の意図は情状酌量を狙ったものだろうが、普通の人の感覚だと“身内”のかばい合いにしか思えないが…。

 笠原被告は野球賭博事件で、日本プロ野球機構から無期失格の処分を受けた。そのことを裁判官に聞かれると「やっぱり無期なので、いつになるか分かりませんが、しっかりと反省してマジメにやっていきたい」と証言。

 まるでいつか野球界に戻れるかのような物言いに、裁判官も「無期ということでよく分かりませんが」と戸惑いを隠せなかった。このことを突っ込まれると、笠原被告は現状では復帰は難しいという認識を示した上で「(復帰の)機会があれば、はい(戻りたい)」と答えた。

 起訴状では、笠原被告は2014年4月から15年8月、松本竜也、高木京介元選手らから賭け金を集め、斉藤被告の賭博を手助け。自身もプロ野球と高校野球で現金を賭けたとしている。斉藤被告は14年5月から15年8月、プロ野球と高校野球計12試合を対象に笠原被告らに賭けさせ、野球賭博を開いたとしている。

 両被告とも起訴内容は認めているが、弁護人は最終弁論で、賭博場が特定されていないとして、笠原被告の常習賭博の罪以外、ほう助を含む賭博開帳図利罪については刑法的に成立しないと無罪を主張した。

最終更新:9月5日(月)18時53分

東スポWeb