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韓国で「核武装論」じわり フォーラムで専門家ら提言

聯合ニュース 9月5日(月)19時46分配信

【ソウル聯合ニュース】韓国の朝鮮半島問題の専門家たちは5日午後、ソウル・韓国プレスセンターで開催された共同フォーラムで、北朝鮮の核・ミサイル問題への対応についてさまざまな見解を示した。同フォーラムでは韓国の現政府と次期政府に求める朝鮮半島平和政策について議論が行われた。

 世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)統一戦略研究室長は主題発表文で「国際社会との協力や対北制裁協力では北の核問題を解決することができないのは明白に確認されている状況」と指摘。その上で、「北の核問題を安定的に管理する唯一の解決法は韓国が独自の核武装を通じ、北朝鮮と軍事力バランスを取ること」と主張した。

 また「韓国が核を保有することになれば、北に対する核の優位を基に休戦体制を平和体制に移行するための交渉も主導できる」との考えを示し、「現在のように北だけが核という大量破壊兵器(WMD)を保有し、韓国は先端の通常兵器だけを持っている状況では韓国と北の間で軍備統制交渉は不可能」と述べた。

 さらに、「今まで米国政府は韓国の独自の核武装に対し否定的な立場を示してきたが、米共和党のドナルド・トランプ大統領候補はメディアとのインタビューで韓国と日本の独自の核武装に対し、オープンな態度を持っていると明らかにした」とした上で、トランプ氏が時期大統領になれば、米政府が韓国の核武装を容認する可能性があるとの見解を示した。

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で外相を務めたソウル大政治外交学部の尹永寛(ユン・ヨングァン)名誉教授は基調提案発表文で「北の核問題に対し米国と中国の政策優先順位の違いにより、協力が十分になされていない」と指摘。「わが政府が対北制裁にのみすべてを投じずに、南北の住民同士の統合に向けた求心力を強化していく努力を着実に展開していくことが重要だ」と話した。

 主題発表者で元統一部次官の金千植(キム・チョンシク)氏は「南北が統一を実現するためにしなければならない最も基礎的なことは南北の住民が一つの民族としてのアイデンティティーを維持できるように努力すること」と指摘した。 

最終更新:9月5日(月)21時30分

聯合ニュース