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尾崎裕哉、クラシックコンサートで父・尾崎豊への思い吐露

音楽ナタリー 9月5日(月)20時28分配信

尾崎裕哉のコンサート「billboard classics 尾崎裕哉 premium concert -『始まりの歌』-」が、9月4日に東京・よみうり大手町ホールにて行われた。

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今回の公演は実力派アーティストがクラシックスタイルでのコンサートを繰り広げる人気シリーズ「billboard classics」の一環として開催。昼夜2公演で合計約1000人のファンが集まり、尾崎の歌声を楽しんだ。

14:00からスタートした昼公演は「Smile」で幕開け。尾崎はトオミヨウ(Piano)とビルボードクラシックス弦楽クァルテットによる伴奏に乗せ、情感豊かな声をホールに響かせた。曲が終わると彼は「僕も緊張してるけど、皆さんのほうが緊張してると思うので(笑)。ぜひリラックスして楽しんでもらえれば」と、固唾を呑んで聴き入る観客に呼びかけ、場内の空気を和ませた。

曲作りを始めた初期に作ったという「Moonlight」と、井上陽水作詞、玉置浩二作曲の「夏の終わりのハーモニー」のカバーに続いては、父・尾崎豊のヒット曲「I LOVE YOU」を歌う。力強さと優しさを併せ持つボーカルで、楽曲の世界を見事に表現し観客を圧倒した。

オリジナル曲の「Road」の前に尾崎は、この曲が生まれた経緯を「『I LOVE YOU』を超えるような曲ができない、と自信が持てなかった頃に『人生に責任感を持たなければ』と自分を鼓舞する気持ちで作りました」と説明。その言葉どおりに熱くまっすぐなメッセージを、パワフルなギターストロークに乗せて歌い上げた。

休憩を挟んで始まった後半の冒頭では、尾崎が「ちょっと変わったことをします」と語り、自らのボイスパーカッションをループステーションに取り込む。このリズムに乗せて始まったのは「つかめるまで」。ここまでの楽曲とは全く異なる、ラップも挟んだクールなサウンドで新たな一面をアピールした。さらに父のカバー曲「Teenage Blue」、SUPER BUTTER DOGのカバー「サヨナラCOLOR」と、幅広いジャンルの楽曲を次々とパフォーマンスしていった。

「自分なりの『I LOVE YOU』として歌にしました」と語った「離れていても」では、遠く離れた大切な人への思いを切実に歌い、「流れる風のように」では歌詞が生まれた背景を「思いついたフレーズを、僕の中のボブ・ディランが『これは曲にしないと』とせかしたので(笑)」と語り、ボブ・ディラン風のギタープレイと共に披露。圧巻の歌声と、ときにユーモアも混ぜたMCでオーディエンスを楽しませた。

終盤、尾崎は「僕は今年で27歳なんですけど……」と話し始める。「僕の父親は26歳で亡くなったんです。父親の年齢を超えた、27歳の決意を曲に書きました」と語った彼は、自身が背負った宿命や運命と共に生きていく決意を表現した「27」を披露する。最後の曲は「始まりの街」。尾崎はこの日の24:00から、この曲を配信リリースすることを発表して観客から大きな拍手を浴びる。そして「ようやく音源を世の中に出せて、とてもうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔で語った。

歌い終えた尾崎がサポートメンバーと共にステージを去ったあともアンコールの手拍子は止まず、尾崎は再びステージへ。「なんの準備もしてなかったんですよ(笑)」と苦笑いしつつ、「じゃあワンコーラスだけ。みんなが一緒に歌える曲なら『僕が僕であるために』ですかね」と語り、アカペラで熱唱。最後はオーディエンスと大合唱し、会場の一体感を高めてライブを締めくくった。

「billboard classics 尾崎裕哉 premium concert -『始まりの歌』-」 2016年9月4日 よみうり大手町ホール セットリスト
01. Smile
02. Moonlight
03. 夏の終わりのハーモニー
04. I LOVE YOU
05. 瑠璃色の地球
06. Road
07. With You
08. つかめるまで
09. Teenage Blue
10. サヨナラCOLOR
11. 離れていても
12. 流れる風のように
13. 27
14. 始まりの街

最終更新:9月5日(月)20時28分

音楽ナタリー