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東大生集団強制わいせつ公判「乱れた雰囲気で脱がせたりするのが楽しかった」

スポーツ報知 9月5日(月)21時27分配信

 サークル仲間と集団で大学生の女性を全裸にしたとして、強制わいせつと暴行の罪に問われた東大生・松見謙佑被告(22)の公判が5日、東京地裁で開かれた。検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は20日。被告人質問で松見被告は「飲み会の乱れた雰囲気で女性の体を触ったり、脱がせたりするのが楽しかった」と説明。事件について「場の雰囲気で許されると思ったが、甘かった」と振り返った。

 白いシャツに黒いズボン姿で、黒縁のメガネをかけて出廷した松見被告は、自らのわいせつ行為に関する質問に、硬い表情のまま淡々と答えた。「飲み会の乱れた雰囲気で女性の体を触ったり、脱がせたりするのが楽しかった」と説明し、事件について「場の雰囲気で許されると思ったが、甘かった」と振り返った。

 論告などによると、松見被告らは女性を泥酔させ、わいせつ行為をする目的で今年4月「東大誕生日研究会」という飲み会サークルを設立。5月11日午前0~1時ごろ、豊島区内の友人宅で東大工学部4年・河本泰知被告(22)、同大大学院生・松本昂樹被告(23)=ともに同罪で起訴・公判中=らと共謀の上、女性を全裸にし、またがってキスし、熱いカップラーメンの麺を女性の胸元に落とすなどしたとされる。松見被告ら5人が逮捕された当時は全員否認していたが、うち3人が6月に起訴された。

 弁護側によると、松見被告は女性に謝罪文を書き、起訴前に3回、起訴後に3回、弁護士を通じて示談を持ち掛けたが、女性は応じていない。女性は調書の中で「服をはぎ取られ、尻や背中をたたかれた。やったことが最低で許せない」として被告に対して熾烈(しれつ)な処罰感情を示している。

 この日、証人として出廷した松見被告の母親によると、被告は自宅では晩酌で2杯飲む程度で、もともと酒には強くなかったという。だが、この日の検察からの被告人質問では酒を飲んで犯行に及んだことが明らかになった。飲んだ量を問われると「焼酎を1升ぐらい飲んだと思う。特別多かったと思う」と答えた。被害者に飲ませようとして自分も飲んだのかと問われると「そういう気持ちもあったかもしれない。盛り上げようという気持ちはあった」と答えた。弁護側によると、犯行当時被告らは女性に対して「服を脱ぐか、酒を飲むか」の二者選択を迫る悪質なゲームに興じていたという。

 東大は松見被告らへの処分をまだ決めていないが、弁護側によると松見被告は6月上旬に保釈されて以降も通学はせず、自宅謹慎を続けている。弁護側は「先輩との悪ふざけから始まった犯行で計画性は認められない」と執行猶予付き判決を求めたが、検察は松見被告をこのサークルの発案者と断定し「逃げ出せずに女性が味わわされた屈辱、恐怖感は長く影響する。刑事責任は重い」と断じた。

最終更新:9月5日(月)21時47分

スポーツ報知