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吉沢亮が非モテ男子を理解できるワケ 女子大量告白状態から一転「嫉妬する日々」

dmenu映画 9月5日(月)12時50分配信

映画『サマーソング』(9月17日公開)で映画初主演を飾った若手俳優・吉沢亮の役どころは、夢なし、彼女なし、趣味はアイドルの追っかけ、という冴えない男。映画『アオハライド』や『オオカミ少女と黒王子』で女性のハートをがっちりと掴んだかと思えば、映画『男子高校生の日常』などでの非モテ奥手男子像もしっくりとはまる。一枚も二枚も上手な女子たちに翻弄される『サマーソング』でのダサ姿もなかなかのものだが、実際のところ吉沢に“非モテ”男子の気持ちなどわかるのだろうか?

正直なところ、中学時代は自身も認める“モテキ”だった。「バスケ部で部長だったり、体育祭で応援団長を務めたり、そもそもモテる要素のある事をしていました。同じ学年の1/3の女子には告白されましたし、後輩にもモテました。中学が一番青春していたし、自分の中のピークだった」とバラ色時代を回想する。ところが一転、高校進学と共に暗雲が立ち込める。

中学時代の友人たちがほとんどいない高校に入学したことから、人見知りが発動。「学校生活って最初が肝心。そこにつまずいてしまって、誰とも話せなくなってしまった。なんとか属したグループも、女子とはまったく関わりのないようなグループで。人気のあった中学時代とは逆に、高校時代はイケイケ系男子たちを嫉妬する日々を送っていました。だからこそ、非モテキャラの気持ちは痛いほどわかる」と演じたイッチーへの親近感を口にする。そのトラウマは未だ克服できていないようで「僕はまだ超人見知り。特に女子が多い場所では何もできません。女子が集まった時の“グルーヴ感”って凄い。その中に入り込むことは難し過ぎる」と苦手意識全開だ。

心境が十分に理解できる役柄を得ての映画初主演。嬉しい反面、不安もあった。「主演となると芝居もそうですが、ほかの事にも気を回すようになる。いい作品を作り上げるためにどのように現場のモチベーションを上げればいいかなど、芝居以外の部分で考える事もあった」と座長としての立ち振る舞いにも心を砕いた。キャスト陣の中では一番年下だったが、責任感に年齢は関係ない。「僕から言葉で表すようなことはありませんでしたが、朝から晩までの撮影で現場の士気が下がりそうになった時は、自分自身疲れている部分を出さないよう、テンションを維持する事を心がけました。それで皆さんを引っ張れたかどうかはわからないけれど……」

辛いときや迷ったときに立ち戻る場所が、吉沢にはある。特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」での経験だ。「今までの俳優人生で一番きつかったのがこの現場でした。スケジュールもハードで朝4時起きがほぼ毎日。でもそれをやり遂げたという自負があるからこそ“しんどいなぁ”と感じることがあっても“いや、ライダーの時はこの3倍はキツかったはず。まだいける!”と前向きになれる」と笑みをこぼす。

来年は人気コミックを実写映画化した『銀魂』の公開が控えるなど、ますます多忙になりそうだ。「自分には“これだ!”というような軸がまだない」と謙遜するが「こうでなければいけないという固定観念がないという意味でもある」と、何色にも染まることのできる無色透明が武器だと十分理解している。

石井隼人

最終更新:9月5日(月)12時50分

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