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大林組、超高層建物向け制振装置「ペアマスダンパー」開発-二つの振り子で装置をコンパクト化

日刊工業新聞電子版 9/5(月) 15:11配信

地震による建物の揺れを30-40%程度低減

 大林組はおもりを使った二つの振り子を組み合わせ、装置をコンパクト化できる制震装置「ペアマスダンパー」を開発した。超高層建物では、地震による建物の揺れ30-40%程度低減できる。超高層建物の長周期地震動対策などで新装置の採用を提案していく。

 新装置は、地震の揺れをおもりの揺れで打ち消す制震装置。通常の振り子と、振り子が逆立ちした構造で支点の上に重心がある「倒立振子」を組み合わせた。

 振り子が元の位置に戻ろうとする力を、倒立振子が倒れる力によって打ち消す。振り子の揺れを遅くし、振り子の長さを短くできるため装置のコンパクト化が可能。

 振り子が構造物の壁に衝突するのを防ぐ機構を装備。地震による変形が一定量に近づくと、構造物床面のボールベアリングにより構造物を水平方向にスライドさせ、装置に伝わる揺れを抑える。

 従来、既存の超高層建物に振り子式の制振装置を設置する場合、高い建物ほどゆっくり揺れるため、振り子が長くなり装置が大型化する傾向があった。

最終更新:9/5(月) 15:12

日刊工業新聞電子版