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対『ガルパン』戦を突破できるか!?『アトラクション4D「戦車ライド」』

dmenu映画 9/5(月) 18:05配信

平面の2D映像から立体視の3D映像、そして体感型映像の4Dと、このところ映像の次元の進化はめざましいものがある。

特に4Dに関しては、これまで東京ディズニーランドや大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど大型テーマパークの中でしか味わえなかった映像アトラクションを、近所の映画館で気軽に体験できるというのがお楽しみだ。

もっとも、座席が揺れ、風が吹き、水を吹きかけられるなど体感型の仕掛けが、実際に鑑賞しているスクリーンの画ときちんとシンクロし、真に効果を高めている映画が今までどれだけあったか? と問われると、正直心もとないものもある。

単にハリウッドのスペクタクル大作を4D化しただけでは、何か物足りない。しかし、たとえば昨年『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『ガールズ&パンツァー 劇場版』(以下『ガルパン』と表記)のように、それこそ4Dのために作られたのかと勘違いしてしまうほど、優れた体感効果をもたらす秀作が徐々に登場し始めているのも事実だ。

“映画”というよりも、アトラクション感覚を重視

こういった流れの中、『アトラクション4D「戦車ライド」』が9月2日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国の「MX4D」スクリーンで公開されている。どことなく、同じく戦車を題材にした『ガルパン』の好評価をヒントに製作されたと思しき作品ではある。

ただし、こちらは10分の上映時間で、入場料金は1000円(通常のMX4D料金は観賞料金+1200円)。サブタイトルにもあるように“映画”というよりも、アトラクション感覚を重視したものと捉えていいだろう。

一応、対戦車戦を想定した模擬訓練で、敵本部を破壊するミッションを遂行する隊の物語という設定はあるが、始まってすぐにスクリーンの中では戦車が動き出し、それに応じて座席が振動。あまりストーリー云々は考えず、それこそ戦車乗りの気分を体感した方が得策ではある。

出演者は3人。小隊長役の安部一希と、α1戦隊長エリー役に女性ソロ・アイドルとして人気上昇中の吉田凛音。α2戦隊長メグ役に元アイドリング!!!で現在女優として躍進中の高橋胡桃。

美少女を戦車に乗せるというアイデアも、『ガルパン』から採ったものと大方予想はつく。では、本作は『ガルパン』を凌駕するほどの臨場感があるのか? と問われたら、残念ながら答えはNOであった。

なぜなら『ガルパン』の場合、2時間強の上映時間の中、諸所のストーリー展開に驚くほど即応した4D効果がもたらされているのに対し、こちらはあくまでもアトラクション。ドラマチックな昂揚感など想定してない分、最初から同列に並べるのが可哀想といえば可哀想ではある。

とはいえ、戦車の疾走そのものの画は陸上自衛隊の北富士演習場で本物を走らせており臨場感がある。だが、戦車の中で操縦する美少女たちの全体の姿がほとんど映されず、ワイプ(小窓)表示されているのはいかがなものか? 単に振動や風だけでなく、まずは搭乗員そのものの心理をきちんと画で演出することで、見る側が物語にシンクロし、より戦車ライドを4Dで体感することができたのではないだろうか。

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最終更新:9/5(月) 18:05

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