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太陽光パネルごと移動。メガソーラーに増設の空きスペース作ります!

ニュースイッチ 9月5日(月)14時58分配信

エクソルが新工法、「コロンブスの卵だ」

 エクソル(京都市中京区、鈴木伸一社長)は、既設の太陽光発電所を増設する新工法「エクスラージ」の提供を20日に始める。太陽光パネルを固定している架台ごとレールの乗せて移動させ、スペースを生み出してパネルを追加設置する。20%ほどの出力向上ができ、売電収入を増やせる。

 現状の太陽光発電所はパネルに影がかからないように、架台と架台は離して設置されている。同社はあえて架台同士を近づけ、パネルの設置スペースを増やすために新工法を開発した。パネルにかかる影を最小にして増設分の発電量を確保する。京都府福知山市にある2160枚のパネルが搭載されている発電所で検証したところ360枚増設でき、発電量を9万3000キロワット時の増やせるという。

<解説>
 新工法にはユニークな発想がいくつもある。鈴木社長は「コロンブスの卵だ」という。

 架台とは太陽光パネルを載せる台。メガソーラーの工事では架台をいくつも並べて地面に固定し、その上に太陽光パネルを取り付けている。

 増設は、既存の太陽光発電所にパネルを追加設置すること。記事のメガソーラーが36円/キロワット時の買い取り価格が認められて稼働しているとすると、334万円/年の収益アップという計算になる。

 新工法は、架台の足を切断し、架台を持ち上げてレールに載せて押して移動させる。歴史的建造物を引っ張って(地面を滑らせて)移動する工事がある。あれと同じように架台ごと動かすのがユニークな点の一つ目。

 影がかかることを前提としているのが二つ目の新しい発想。架台と架台が近いと、隣のパネルの影がかかり発電量が落ちてしまうパネルがある。

 なので「架台と架台を離す」がこれまでの基本だった。常識というよりも掟に近いほど、固く守られていた。

 新工法では架台を移動させてまで隣の架台との隙間を埋める。そして生まれたスペースに架台を置き、パネルを取り付ける。

 隣の架台から影がかかってしまいうが、「すべてのパネルに影が及ばなければOK」というのが発想の転換。影がかからず一日中、発電できるパネルの方が多ければ良いという考えだ。「増設したパネルによる発電量の増加分>影で減る発電量」ということになる。

最終更新:9月5日(月)14時58分

ニュースイッチ