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「楢葉町」60周年...次代に継承 5日・避難指示解除から1年

福島民友新聞 9月5日(月)11時26分配信

 楢葉町は5日、原発事故で全域避難した町村として初めて避難指示が解除されてから1年を迎えた。節目に先立ち町は4日、同町で町制施行60周年記念式典を行い、関係者が美しい古里の再生を果たし、後世につなげる決意を新たにした。

 約500人が出席。松本幸英町長は式辞で「町民が自発的に『楢葉のために何かしたい』と活動する姿を目にする機会が増え町の明るい将来への希望を見いだした」と1年を振り返り「この節目を再スタートの瞬間とし、次の世代に古里を引き継ぐため全力を挙げる」と意気込みを示した。青木基町議会議長があいさつ。鈴木正晃副知事、吉田栄光、橋本徹両県議、姉妹都市を結ぶ会津美里町の渡部英敏町長らが祝辞を述べた。出席者が万歳三唱し町の“還暦“を祝った。

 政治の争いにため息...「復興ちゃんと進めて」

 「住民に寄り添った支援を続け、帰還できる環境を一刻も早くつくる責任を果たす」。楢葉町の記念式典には高木陽介経済産業、伊藤忠彦環境、長沢広明復興の3副大臣がそろい踏み。衆院東日本大震災復興特別委員長に内定した吉野正芳衆院議員(自民、福島5区)も帰還困難区域の復興指針をまとめた実績に触れ、政府、与党を挙げ復興を加速する姿勢をアピールした。

 これに対し参院国土交通委員長に就いた増子輝彦参院議員(民進、福島選挙区)は「『福島の復興なくして日本の再生なし』といいながら大臣の1人も来られないのか」とチクリ。

 出席した70代女性は「震災からもう5年半。政治(の争い)に持ち込まず、復興をちゃんと進めてほしい」とため息をついた。

福島民友新聞

最終更新:9月5日(月)11時26分

福島民友新聞