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【U-18アジア選手権】日本のアジア制覇を支えたもう1人のMVP “笑顔”の大魔神・堀瑞輝

Full-Count 9/5(月) 22:32配信

指揮官「流れを変える力を持つ」3戦登板で9回2/3を1安打18奪三振無失点

 日本が2大会ぶり5度目の優勝を飾った第11回BFA U-18アジア選手権。6戦全勝の完全優勝でアジア制覇を果たした日本は、4日の決勝戦では接戦の末に1-0でチャイニーズ・タイペイに勝利した。大会MVPに輝いたのは、この日虎の子の1点を叩き出した納大地(智辯学園)だったが、誰もが認めるもう1人のMVPがいる。それが“笑顔”の大魔神・堀瑞輝(広島新庄)だ。

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 開催国チャイニーズ・タイペイとの決勝戦。客席は台湾応援団で埋め尽くされる中で始まった試合は、膠着戦となった。チャイニーズ・タイペイの先発タオは今大会初対戦の下手投げ右腕。手元で浮き上がるボールに、日本の打者はバットの芯を外され、フライを上げたりバットが空を斬ったり。走者が出ても1本が出ず、もどかしさだけが募る。

 一方、日本の先発を務めた作新学院の今井達也は安打こそ許さないが、制球が定まらずにボール先行の投球。決して本調子ではない中で台湾打線を無失点に抑えたのは、今井が持つ投手としての資質の高さだろう。だが、大学代表と戦った壮行試合の時のようなテンポのよさは陰を潜め、0-0の均衡を保つのが精一杯だった。

 そんな中、ある瞬間、試合を流れる空気が変わった。6回表、日本の2番手・堀がマウンドに上がった時だ。代表を率いる小枝守監督は「試合の流れを変える力を持つ投手」と絶大な信頼を寄せるが、今大会3度目となった決勝の舞台でも、指揮官の期待を裏切ることはなかった。

「自分が思っていた以上」得意のスライダーに苦戦する打者に深めた自信

 広島新庄では先発投手。慣れないリリーフ起用が続く代表戦では、走者を背負うシビれる場面に投入されることもある。それでも「絶対に(点を)取られないという気持ちは先発と一緒」と動じず。自慢のスライダーを軸に捕手・九鬼隆平(秀岳館)のミットを目掛けて、スイスイとボールを投げ込んだ。ファーストラウンドに続いて2度目の対戦となるチャイニーズ・タイペイ打線は、当然堀のスライダーを警戒したが対応できず。9回、最後の打者ヤンを見逃し三振に仕留めると、マウンド上の堀は小さく飛び跳ねながら、勝利の喜びを表した。

 前日の韓国戦でも、値千金の救援をした。3-1の8回裏2死一、三塁。一発を浴びれば逆転という場面でマウンドに上がると、途中出場した韓国の3番ナをスライダーで空振り三振に斬った。国際大会という大舞台で、自信を持って投げ込んだスライダー。「自分が思っていた以上」に苦戦する海外の打者の反応を目の当たりにし、「うれしい。もっと自信になりました」と大きくうなずく。

 マウンド上では躍動感ある投球フォームで強気なピッチングを繰り返すが、マウンドを降りると、まるで別人のように物腰も口調も穏やかだ。「自分は静かな方なんで、普通。野球の時は、すごく気合を入れます」と照れくさそうに話すが、精神面でのスイッチの切り替えは見事。それでも、最初から気持ちの切り替えがうまくいったわけではない。「高校に入ってから、Aチームでたくさん投げさせてもらった。その中で切り替えが大切だと思うようになりました」。切り替えができずに失敗した経験を踏まえ、今では「マウンド上に立つ時は『自分が絶対に抑える』と思ってやっています」と、常に強気でボールを握る。

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最終更新:9/5(月) 22:49

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