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大磯「歴史探訪」の拠点へ 11月に資料館改装オープン

カナロコ by 神奈川新聞 9月5日(月)15時43分配信

 大磯町郷土資料館(同町西小磯)が改修工事を経て11月にリニューアルオープンする。常設展示を「別荘地 大磯」に関わる近現代史の人物などに一新。同資料館と同じく県立大磯城山公園内にあり、来年3月に再建される吉田茂元首相の旧邸とともに、近年増加傾向にある街歩き目的の観光客に向けた、歴史探訪の拠点となる。

 同資料館は1988年にオープン。「湘南の丘陵と海」をテーマに展示活動などを続けてきたが、今回のリニューアルを機に政財界人が居を構えた大磯の別荘文化を強調しようと、展示の刷新に初めて踏み切った。中崎久雄町長は「長い間構想を練ってきた。(旧吉田邸と)一体的な動きをしていきたい」と話す。

 新たな展示では、町にゆかりのある初代総理大臣・伊藤博文、元軍医・政治家で大磯海水浴場の開祖の松本順、吉田茂の3人に焦点を当て、伊藤が愛用した統監帽や肩章、吉田のはかまなどの遺品とともに紹介する。町内には3人にゆかりのある人も多く、さらなる展示の広がりも視野に入れる。町関係者は「観光資源の集約地として、近現代史の予習・復習ができる重要なポイントにしたい」と意気込む。

 今回の刷新の背景には、街歩きで訪れる観光客の増加がある。具体的な集計はないものの、少人数のグループや、観光ボランティアに依頼して名所旧跡を巡る団体などの増加を肌で感じているという。「戦後政治の重大な決断を行ってきた旧吉田邸、伊藤博文の滄浪閣(同町西小磯)など、明治維新以降の歴史を街歩きの中で体感し、雰囲気を味わってほしい」(町関係者)。

 町は町議会9月定例会で、旧吉田茂邸維持管理事業費334万円を計上した2016年度一般会計補正予算案を提出。ホームページ制作など、さらなる観光客の呼び込みと発信力強化につなげる。

最終更新:9月5日(月)15時43分

カナロコ by 神奈川新聞