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厚木の農作物被害が大幅減 サルやシカなお警戒

カナロコ by 神奈川新聞 9月5日(月)21時0分配信

 厚木市内で2015年度に発生した野生動物による農作物被害状況がこのほどまとまった。被害総額は前年度より大幅減。対策を強化してきた市の掲げる軽減目標を達成したが、「被害を報告していないケースがまだ少なくない」(市農業政策課)として、警戒を緩める状況までには至っていないようだ。

 同課によると、15年度の農作物被害の総額は238万円で、14年度の4分の1程度に減少した。被害面積も約4・06ヘクタールとなり、約5・18ヘクタールの減になった。

 加害動物別ではサルの約146万円が最多。このほかにシカ約30万円、カラス約23万円、ヒヨドリ約15万円、イノシシ約13万円など。狙われた農作物は野菜で約161万円の被害があり、果樹約48万円、イモ類約17万円と続いた。

 市の第3期(14~16年度)鳥獣被害防止計画では、広域電気柵や追い払いなどの対策強化を盛り込んでいる。その効果として、最終年度の被害額を12年度の約1526万円に対して7割減の403万円にするなどの軽減目標を設定。今回、その被害額を1年早く達成した。

 市内では特にサルの深刻な被害に悩まされてきた。加害個体の捕獲を毎年度行っているものの、生息・行動するサルは郊外の鳶尾や隣接する伊勢原市の日向のほか、厚木、愛川、清川の3市町村にまたがる経ケ岳などで6群225頭(15年度)が確認されている。

 サルによる被害額は12年度920万円、13年度483万円、14年度403万円、15年度146万円と推移、今回対象別目標の190万円を下回った。

 統計上は減少傾向が見られるが、同課は「被害総額は自己報告に基づいている。繰り返される被害に諦めてしまい、報告をしない農家もいる。実態を十分に反映していないという課題は残されている」などと分析。4期目の計画策定に向けて対策強化を継続する考えだ。

 市では16年度、新たに個人防護柵の補助金と有害駆除活動の担い手になる県猟友会厚木支部などへの育成交付金の2事業をスタートさせた。補助は防護柵設置費の3分の2(上限10万円)を公費負担するもので、13件の申請(8月17日現在)が出されているという。

最終更新:9月5日(月)21時0分

カナロコ by 神奈川新聞

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