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介護負担軽減にシニア活用 サンケア、55歳以上を「助手」に

北國新聞社 9月5日(月)2時33分配信

 石川、富山で有料老人ホームやグループホームを運営するサンケアホールディングス(高尾台1丁目)は、福祉施設に「助手」として高齢者を雇用する取り組みに乗り出す。健康なシニア世代に簡単な日常業務を任せ、人材不足に悩む現場の負担を緩和する。同社によると、県内の事業所では珍しい取り組みとなり、高齢者の活躍の場を広げるとともに、きめ細やかな介護の実現につなげる。

 「助手」は55歳以上を対象に募集する。健康に不安がないこと以外に条件はなく、福祉に興味を持つ人なら誰でも応募できる。介護福祉士などの資格を取得する必要はなく、施設内の掃除や洗濯、シーツ交換などの簡単な業務を担当する。

 応募者は、介護保険制度や衛生管理、コミュニケーション術についてなど、福祉施設で働くために必要な基礎知識を習得し、実際に現場で3カ月ほど研修を受ける。その後、適正を判断し、本人に続ける意思があれば継続して雇用する。今月中に金沢、野々市、白山、内灘、津幡の5市町で説明会を開き、希望者を募る予定だ。

 サンケアホールディングスによると、福祉業界では近年、利用者それぞれの希望や事情に応じた個別のケアプランなど、ニーズが多様化している。現場職員には、日常業務をこなすだけでなく技術や知識の向上が求められ、負担が大きくなっているという。

 同社の担当者は、利用者にとっても、年齢の近い人がそばにいると安心感があるはずだとして、「元気なシニア世代の力を借り、さまざまな人が能力を生かせる、働きやすい職場づくりにつなげたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:9月5日(月)2時33分

北國新聞社