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ドイツ州議会選:政権与党CDUが反移民政党に敗北-首相の地元で

Bloomberg 9月5日(月)7時1分配信

ドイツでは4日、北東部の1州で州議会選挙の投開票が行われ、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の得票率が反移民を掲げるポピュリスト政党「ドイツのための選択肢」(AfD)に州議会選で初めて下回ることが確実となった。難民・移民の流入に寛容な同首相の政策への反発が根強いことが示された。

公共放送ARDの一部開票結果に基づく予測によれば、バルト海沿岸のメクレンブルク・フォアポンメルン州のCDUの得票率は19%、AfDは約22%。1998年以来、同州で第1党の座を維持してきた社会民主党(SPD)は30.3%。CDUはメルケル首相の地元で3位に転落する。

CDUのペーター・タウバー事務局長はベルリンで記者団に対し、「これは党員全員にとって手痛い敗北だ。有権者の中に恐れや懸念が生じている。われわれはこうした恐怖心を和らげることができなかった」と説明した。

来年秋の連邦議会(下院)選の前哨戦と位置付けられる今回の州議会選でのCDU敗北は、国民の間で不安感が急速に強まっていることを浮き彫りにした。昨年の難民保護申請者が100万人を超えるなど難民問題が深刻化する中で、メルケル首相は守勢に立たされた。メルケル首相の寛容政策を批判するAfDは選挙戦で反移民を唱えたほか、首相の再生可能エネルギー政策やロシア制裁を批判した。

今回の選挙結果でメルケル首相が直ちに苦境に陥ることはないものの、同首相の寛容政策への国民の反発にCDU党員らがいら立つ中、党内の圧力が高まる見通し。同首相は2日、4期目を目指すかどうかの判断を12月までに下す意向を示唆した。

原題:Merkel Party Suffers First Defeat by Anti-Immigration Populists(抜粋)

Patrick Donahue

最終更新:9月5日(月)7時1分

Bloomberg