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シリア・トルコ国境から「テロ組織」排除=トルコ首相

BBC News 9月5日(月)13時22分配信

トルコのユルドゥルム首相は4日、トルコ軍が支援するシリア反政府勢力は、「すべてのテロ組織」をシリア国境沿いから排除したと表明した。第三者の監視団体は、過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)が国境付近からいなくなったと報告している。トルコはクルド人勢力も、テロ組織と呼んでいる。

ユルドゥルム首相はテレビ中継された演説で、「神のおかげで本日、アザズからジャラブラスまで、91キロにおよぶシリアとの国境地帯一帯の安全は確保された。あらゆるテロ組織は撤退を余儀なくされた。連中はいなくなった」と発表した。

ロンドンを拠点とする民間団体「シリア人権監視団」は、IS撤退後に「トルコ軍戦車と戦闘機が支援する反政府勢力とイスラム過激派勢力」が国境沿いの村をいくつか制圧し、「国境地帯におけるISの存在を終わらせた」と報告している。

トルコ政府はISだけでなく、シリアのクルド人民防衛隊(YPG)もテロ組織とみなしている。米軍主導の有志連合が支援するYPGは、シリア北部で勢力圏を拡大している。

ユルドゥルム首相は、シリア北部での人工国家樹立をトルコは決して認めないと強調した。

トルコの動きとは別に、4日にはシリア政府軍がアレッポ東部の反政府勢力地区をあらためて包囲したという情報がある。

政府軍はアレッポ南部の軍事訓練施設2カ所を掌握し、最近開通したばかりの反政府勢力による新しい補給ルートを遮断したという。

シリア政府軍の攻撃はロシア軍機が援護した。アサド大統領やロシアとイランの支援を拠り所に、アレッポ奪還を目指している。

アレッポ市内の反政府勢力支配地区には、民間人約25万人が住んでいる。市内東部の一部は複数の反政府勢力が支配し、西部は政府系勢力が支配している状況で、政府軍が市街地を包囲し、7月には反政府勢力地域への物資補給を絶った。反政府勢力の前進によって一時的に一部地区への補給が再開されたが、市民の大多数は援助団体の支援を受けられずにいる。

一方で、主要20カ国・地域(G20)首脳会議のために訪中しているオバマ米大統領は4日、報道陣に対して、米国とロシアがシリア停戦で合意するため苦労しながら検討を重ねていると表明。「どの当事者を支援するかだけでなく、シリアに平和をもたらすにはどういうプロセスが必要かを含めて、ロシアとは深刻な隔たりがある」と認めた。

(英語記事 Syria-Turkey border cleared of IS - Turkish PM Yildirim)

(c) BBC News

最終更新:9月5日(月)13時22分

BBC News

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。