ここから本文です

納豆で世界へ! 糸引きが少なく身体にいい香り「豆乃香」の魅力

ZUU online 9月6日(火)6時10分配信

日本人の身近な健康食として親しまれている納豆は近年、消費量が減少傾向にあります。このため、納豆を製造・販売する事業者は厳しい状況に迫られています。

そこで、納豆の新たな可能性を打ち出すべく開発されたのが、「豆乃香(まめのか)」です。豆乃香は、納豆特有の粘りとにおいを抑え、チーズのような香りがする納豆です。豆乃香は国内のみならず、海外市場の開拓にも乗り出しています。日本の伝統食である納豆は、外国人でも受け入れやすい形に変化を遂げ、世界に向けた挑戦が始まっています。

■相次ぐ納豆メーカーの廃業。消費量の減少と価格競争が原因

全国納豆協同組合連合会が2005年に行ったアンケートによると、納豆は「健康のために摂取している食材」の第1位になっており、健康食ブームに乗る形で消費を増やし続けてきました。しかし、一世帯あたりの納豆にかける支出額は、2004年は一世帯当たり4,119円であったのが、2014年には3,417円に減少しています(総務省統計局『家計調査(1997~2014年)』より)。販売が伸び悩みから納豆を製造している事業所数は2003年の677軒から2014年は530軒へ減少しました(厚生労働省『衛生行政報告(2003年度、2014年度)』より)。

2009年に「くめ納豆」で知られる茨城県の老舗納豆メーカー「くめ・クオリティ・プロダクツ」が倒産しました。同社は当時、全国の納豆シェア3位の大手であり、水戸納豆ブランドを支えてきただけに地元に大きな衝撃を与えました。倒産に至った経緯として、消費量の減少に追い打ちをかけるように大豆などの原料コストが上昇、商品の差別化を図ることができないまま価格競争に巻き込まれたことが要因に挙げられました。

■伝統食、納豆に変革を。茨城県と地元納豆メーカーが「豆乃香」を開発

日本の伝統食である納豆に変革を起こしたのは、水戸納豆を育ててきた茨城県です。納豆の粘りとにおいは本来の持ち味です。しかし同時に、納豆は苦手だという人が挙げる理由も同じで、外国人が納豆になじめない要素にもなっています。

そこで、茨城県茨城町にある県工業技術センターが研究を重ね誕生したのが、糸を引かない納豆「豆乃香」です。化学物質や遺伝子組み換えは行わず、菌の培養を繰り返し、100種以上におよぶ試作を重ね、通常の4分の1まで粘りを抑えた納豆菌の開発に成功しました。

「豆乃香」のネーミングには、発酵臭は「くさい」ものではなく、身体にとって「良い香り」であり、日本が誇る食文化の象徴であることを伝えたいという思いが込められています。豆乃香は茨城県の納豆メーカーと共同で商品開発され、新たな納豆ブランドとして世界に向けた展開をスタートさせています。

■フランス、ドイツの食品見本市を皮切りに世界へ

豆乃香は開発当初から、外国人に受け入れられることを目標の一つに掲げてきました。完成した商品は、箸でかきまぜてもほとんど糸を引かず、持ち上げると豆がポロポロとこぼれおちるほどです。香りはチーズに近いともいわれますが、納豆本来の濃厚な風味は残っているのが特徴です。くめ・クオリティ・プロダクツの事業を引き継いだ地元納豆メーカーの金砂郷食品では、パンやサラダにもぴったりな「納豆ペースト」や、納豆を練り込んだ「豆乃香ワッフル」を商品化するなど、さらに外国人に受け入れられやすいスタイルを提案しています。

海外市場への展開は、2015年にフランスで開かれた「シラ国際外食産業見本市」への参加を皮切りに、同年、ドイツで行われたヨーロッパ最大の食品見本市「ANUGA」にも出品しています。フランス料理にアレンジした豆乃香は、海外でも高い評価を得たようです。

世界ではいま、健康食品が注目されています。日本の伝統食である納豆の新たな広がりが期待できるのではないでしょうか。(提供:nezas)

最終更新:9月6日(火)6時10分

ZUU online

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

地球外生命を宿しているかもしれない1つの惑星と3つの衛星
地球外にも生命はいるのでしょうか?NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星科学部門の部門長であるジェームズ・グリーンと一緒に、地球外生命を宿していそうな場所を太陽系内の中で探してみましょう。 [new]