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ホームレス直伝、段ボールハウスの作り方 グレード別に4タイプ 「毎日が新築です」 生きる知恵ぎっしり

withnews 9月8日(木)7時0分配信

 ホームレスのおじさんに教わった段ボールハウスの作り方。集めるときの狙い目はとにかく大きいもの。ツルツルした面を下にすると断熱効果を発揮するらしい。自分で作った「我が家」は驚くほど静かな空間でした。朝方、肌寒さに目が覚め、「家に帰ってからゆっくり寝よう…」という人も。でも、帰るところがない人は? 「ほしいのはハウスじゃなくてホーム」。おじさんの言葉が胸に刺さりました。(朝日新聞大阪編集センター・水野梓)

「家、ついて行ってイイですか?」について行ってみて出会った人たち

段ボール集めにもコツ 今回は「不作だぁぁ」

 ホームレスの自立を応援する「ビッグイシュー」が、大阪で開いた「一夜のホームレス体験会」に参加しました。
 先生役は、ふだん街角で雑誌「ビッグイシュー」を売っているホームレスの人たち11人。
 大阪・東京・三重などから男女12人が参加しました。

 まず、グループに分かれて段ボールを集めに行きます。
 目指すのは「大きくて分厚いもの」「汚れていないもの」「ぬれていないもの」。
 スーパーの店員さんに断って、店内で探し始めましたが、先生たちの手早いこと。
 私の訪れたスーパーでは、お菓子や食品を入れる小型の段ボールばかりで、先生は「不作だぁぁ」。オススメは、衣料品やティッシュの段ボールだそうです。

 続いて、段ボールハウスづくりのレクチャーを受けました。
 先生たちの助言をまとめたイラスト付きのミニ冊子「ダンボールハウスあれこれ手帳」が配られ、参加者のテンションは上がります。

段ボールハウスには、
(1)地面にただ敷く「敷くだけスタイル」
(2)オールシーズン使える「囲いのみスタイル」
(3)囲いのみスタイルにふたをのせる「囲い&ふたスタイル」
(4)段ボールをつぶさず、箱のまま直方体をつくる「箱タイプ」
に大きく分かれるそうです。

地面に敷く時は、ツルツルしている方を下にしたほうが熱が伝わりづらく、水もはじいてくれると説明がありました。

あっという間に段ボールハウス完成

 先生は段ボール6枚ほどを使い、サクサクと「囲いのみスタイル」を完成。
 この段ボールハウスは、毎晩つくって、毎朝片付けるそうで、先生いわく「言い換えると、毎日新築」。

 実際に「囲いのみスタイル」で寝転がってみたところ、想像以上に音が遮られていて、驚きます。同じように風も遮られ、とても暑く感じました。
 そもそも、なぜこんな催しを開こうと思ったのでしょうか。

 350円の雑誌「ビッグイシュー」を1冊販売すると、180円が売ったホームレスの人の収入になります。
 ホームレスの人たちはそれぞれが本屋の店長。売り方を工夫し、自立に向けて一歩踏み出していきます。

 ただ、8月は暑さやお盆休みのため、売り上げが落ちるそうで、
 ビッグイシューの販売担当・吉田耕一さんは「販売者さん(ホームレスの方)の利益になるイベントができないか」と考えたそう。
 今回の体験会は、参加費の一部がホームレスの人たちに謝礼として渡される仕組みになっています。

 吉田さんは「参加者の方には、野宿というイベントを通して、実際に家がなかったらどうなのか、考えてみてほしかった」と話します。

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最終更新:9月8日(木)12時31分

withnews

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