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出演CMの誇大広告で傷ついた 北斗晶“最強ママタレ”の看板

日刊ゲンダイDIGITAL 9月6日(火)9時26分配信

 “ダイヤモンドの次に硬い”なんて宣伝文句は、香具師の口上も同然だったということだろう。

 テレビの通販番組などで「ダイヤモンドの次に硬いセラミックを使用」「コインでこすっても傷がつかない」「耐摩耗テスト50万回クリア」などと宣伝していたフライパン「セラフィット」について、消費者庁は景品表示法違反にあたるとして、通販ブランド「ショップジャパン」を運営する名古屋の「オークローンマーケティング」に再発防止を求める措置命令を出した。

 同庁が行ったテストではステンレス製のフライ返しで5000回こすると傷がついたというから誇大広告も甚だしいが、実はこのフライパン、ママタレとして絶大な影響力を持つ北斗晶(49)と元フィギュアスケート選手・織田信成(29)が再三テレビCMなどに出演し、「セラフィット」の強さを大々的に宣伝していたから大騒ぎになっている。

 特に北斗が出演するCMは“出色”で、「朝まで生テレビ!」を模したスタジオに「セラフィッ党」党首を名乗る北斗が登場、フリップを示しながら「われわれの調査では『フライパンが焦げ付かないのは最初だけ』と答えた主婦は実に77%。これは男が優しいのは最初だけと同じなんです」などと力説していた。

 セラフィットの信用性については昨年6月ごろからネットで話題になっていて「3カ月くらいたったら、くっつきだした。今では卵焼き作ると、くっついて取れません」「北斗さん、嘘つかなそうだけど……」などとされていた。北斗は昨年9月、乳がんで入院していることを明らかに。

 現在も闘病中の北斗には酷な話かもしれないが、「まったく責任なし」と言えるのか。芸能評論家の肥留間正明氏が言う。

「もちろん、北斗さんは“知らなかった。だまされた”という立場でしょうが、社会的にそれは通用しません。これは昔の話ですが、高田浩吉がある不動産会社のテレビCMに出演していて、結果的に会社の謳い文句が虚偽と分かり、裁判を起こされたことがあります。もちろん会社は賠償責任を問われましたが、この中で判決文は高田の責任にも触れているのです。タレントにとってCMは今や最大の収入源になっていますが、対価を得ている以上、当然責任も伴う。タレント側もしっかりとチェックする必要があるということです」

 現在、北斗のHPからセラフィットの文字は消えているが、同社のHPではいまでも北斗のCM映像が流されている。必死の闘病生活を送る北斗には気の毒ながら、責任はゼロではないということになる。

最終更新:9月6日(火)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL